ビジネスシーンにおける名刺交換は、初対面のときに最初にするのが原則のマナー。
しかし、さまざまな事情で、最初に会ったときに名刺交換ができなかったということも、時として起こる。
その場合は二度目の面談の際に、あらためて名刺交換することになる。
ではその場合、どのような流れで名刺交換すると自然なのか、またその際の挨拶はどんなふうにすればいいのか。
今回は「2回目に会ったときの自然な名刺交換の流れ」にスポットを当てて説明していきたい。
名刺交換までの自然な流れ
二度目の面談の場合、まずは「先日は失礼いたしました」というところから、会話を始めるのが自然だ。
いきなり名刺交換を求めるのではなく、最初にお会いしたときのことについての話からスタートしたほうがいいだろう。
ただ、そのまま、その日の面談のテーマの話に入ってしまうと、再び名刺交換のきっかけを失いかねない。
最初に二言三言、言葉を交わしたあとで、「先日お会いしたとき、名刺をお渡しできず、失礼しました。あらためまして……」と切り出そう。
相手も「ああ、そうでしたね。こちらこそ、失礼しました」と応じてくれる。ここまでいわば前段階。自然に名刺交換するための、話の流れの作り方だ。
名刺交換する際の挨拶
すでに相手の名前など、基本情報は知っているだろう。
「あらためて」というところが、二度目の面談の場合、大切なのがマナーだ。
お互いに初対面のつもりになって、姿勢を正して挨拶しよう。「あらためまして、私、○○会社××部の△△と申します。どうぞよろしくお願いします」。
つまり、二度目の時の名刺交換でも挨拶の内容は初対面の時と同じようにするのだ。
「もう分かっているから」と挨拶を省略し、ただ名刺を渡し合うのは、好ましいビジネスマナーとはいえない。
この「あらためまして」というひと言がキーワード。それを使うことによって、社会人としての大人力を示すことができる。
相手の名前が珍しかったり、漢字の読みがわかりにくい場合には、交換した際に確認しておこう。
最初に会ったときは名前を口頭で教えてもらっているため、場合によっては覚え違いしてしまっていることもありえる。
そんな覚え違いを避けるためにも「あらためまして」と、きちんと名前を名乗りながら名刺を渡す必要があるのだ。
ビジネスマンにとって、名刺交換ができないのが許されるのは一度きり。
二回目の時には必ず交換しなければならない。
そして、その際、どう自然な流れを作ることができるか、どんな挨拶をするかによって、ビジネスマンとしての大人度が決まるといっても過言ではないのだ。
会話の導入部はなごやかに、そして交換する時は緊張感を持った態度と言葉づかいをするのが重要であると覚えておこう。
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