一般的に朝礼は儀礼的なものと位置づけられ、ごく一部の会社を除いては、「意味がない」、「順番が回ってくるのが苦痛」という風に考える人も多いようです。実際に、全員参加が求められるもの以外は、自分が話す日以外は参加しないという人も多いと言われています。では、参加者を増やすためにはどうしたらよいでしょうか。ここでは朝礼の参加人数の少なさを改善するための方法を考えてみます。
1. 参加しなくては業務ができなくする
朝礼に参加しないのは、参加してもしなくても特に業務に影響はない、と考えるためです。実質的な業務に伴う内容が皆無であれば、出るだけ無駄と考えるのは当然かもしれません。よって、朝礼を業務認可の場と位置付けてみてはどうでしょうか。
もちろん朝礼参加者の規模にもよりますが、朝礼で一日の作業予定を申告、上司が認可するのです。朝礼で認可されなければ作業は不可ということにすれば、参加しなければ一日何もできないことになります。
また、作業の進捗が参加者に共有されることにもなります。時間などの制約はありますが、これまでの「連絡型」から「認可型」にする、というのも参加を促すための一つの手段になり得るのではないでしょうか。
2. 特典をつける
朝礼は、当然のことながら内容を重視するべきです。しかし、しらけたムードの中ではなかなか内容の改善もままならないでしょう。そんなときは思い切って特典をつけてみるというのはどうでしょうか。例えば朝礼に参加し、その参加態度がよかった人ベスト5を選定。そのベスト5の人を会社が勤務態度良好と認定し、寸志を与えるというものです。
もしくは朝礼を評価項目に加えてもよいかもしれません。朝礼は業務の一環ですので、その態度を評価することは決して悪いことではないはずです。また、意味のない朝礼になっているのであれば、朝礼に出たから評価されるというシステムは、必ず社員の不満を生み、何らかの問題を引き起こします。その場合は改めて朝礼の内容を検討するなどの対策を取る、という姿勢がよいのではないでしょうか。
3. 朝礼をやめてみる
参加者が増えない場合、一度朝礼をやめてみるというのも一つの手段。連絡事項が他の手段でも代用でき、かつ社員のモチベーションや効率などにつながらないのであれば、その時間は本当の意味で無駄だからです。
一度やめて、何らかの不都合が発生すれば、意味があったということになり、復活を望む声があれば、それもやはり存在理由があることになります。しかし、やめても何事もなく日々が経過するのであれば、その時は今一度朝礼の必要性を見直し、リニューアルさせる必要があるでしょう。
朝礼は軽視されがちなものですが、方法によっては今でも業務上有効な手段になり得るとされています。一同が顔を合わせる機会は、実はあまりないからです。参加者が必要とし、なくてはならないものにすることが、参加者を増やす唯一の方法と言えるでしょう。
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