ビジネスシーンには、同じ職場の人や社外の関係者が栄転して勤務地が変るということが、必ずと言っていいほどあります。社外の人ならば手紙や電報などでお祝いのメッセージを送ることが多いでしょうし、社内の人の場合はメールなどで祝意を伝えるケースもあるでしょう。ここでは、3つのケースに分けて、栄転のお祝いメッセージの文例を紹介します。特に社外の人や職場の上司、先輩に贈るときには失礼にならないよう、参考にして下さい。
社外の人が栄転になるケース
一番マナーを注意しなければならないのが、取引先など社外の人が栄転になる場合の、祝意メッセージです。あまり独自性は考えず、定型文に倣ったほうが間違いがないでしょう。
文例1:「御栄転の報に接し、心よりお祝い申し上げます。新任地でのますますの御活躍をお祈り致しております。」
文例2:「ご栄転おめでとうございます。心よりお喜び申し上げますとともに、新天地にていよいよ御活躍なさいますことをお祈り申し上げます。」
社内の人へのメッセージ~上司、先輩のケース
次に、社内の人が栄転になるケースの内、自分の上司や先輩の場合の文例を紹介します。
文例1:「御栄転、おめでとうございます。A部長(Aさん、A先輩)からこれまでにご指導(教えて)いただいた多くのことは、私にとって大切な財産です。A部長のお顔を毎日拝見できなくなるのはさみしいですが、どうぞ御自愛なさって、ますます御活躍ください」
文例2:「ご栄転おめでとうございます。お体を大切になさって御活躍なさいますことを、お祈りいたします。ご出張などで当地へお越しの際は、ぜひお顔を拝見させてください」
もし、仕事で教えられた具体的内容や、心に残る伝えたいエピソードがあれば、それを書き添えると、より心のこもったメッセージになるでしょう。
社内の人へのメッセージ~部下、同僚、後輩のケース
部下や後輩が栄転になる場合は、少し砕けた文面で、心からのエールを送るようにすると、相手が喜ぶメッセージになります。
文例1:「栄転おめでとう(ございます)。A君(さん)の力を発揮するのに最適なステージが用意されたと思っています。体に気をつけて活躍してください。期待しています。」
文例2:「栄転、おめでとう。ほんとうに良かったですね。A君がいなくなるのはちょっとさみしいですが、A君ならきっと新天地でも暴れまくり、さらなる飛躍を遂げるにちがいありません。私もあとに続いて羽ばたきたいと思っています。お互い、出張などで会う機会もあるでしょう。ぜひまた一杯やりましょう。」
社外の人や上司・先輩へのメッセージはマナーを大切に守る、部下や同僚・後輩に送る場合は人間味を出した文面にする、というのがポイントになります。社内の人の栄転の場合、もちろんおめでたいことではありますが、同時に「別れのシーン」にもなります。別れを惜しむという気持ちをこめると、より良いものになるはずです。
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