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部下の栄転祝いにふさわしく喜ばれる「贈る言葉」【3つの例】

Shingo Hirono

2014/04/02(最終更新日:2014/04/02)


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by mendhak
 部下の栄転は上司にとっても喜ばしく、誇らしい慶事です。部下の実力があっての栄転であることは言うまでもありませんが、上司の引き立て、適切な指導があったからこそ実現した栄転なのです。その部下の送別会で、上司がお祝いの言葉を送る場面は必ず訪れます。

 それ以外にも部下と二人きりのシーンで「贈る言葉」を述べる機会もあるでしょう。どんな祝いの言葉を送れば部下が喜び、栄転というシーンにふさわしいか、ここでは3つの例を紹介します。

1. 「ライバル」というキーワード

 上司と部下としていっしょに仕事をしてきた密接な人間関係があるのですから、「人間味」を強調した祝いの言葉を選ぶと効果的です。1例をあげてみます。栄転した部下を「A君」と仮に呼ぶことにして、以下も例示していきます。

 「A君、栄転おめでとう。私は今、複雑な気持ちです。というのも『とんでもないライバルが現れた』と感じているからです。A君がこのタイミングで栄転したとなると、将来、私のライバルになる可能性が大きいわけです。これまでA君を自分が育ててきたつもりでいましたが、とんでもない。いつのまにか将来のライバルになっているではありませんか。私もうかうかしていられません。最終的にA君が社長、私が副社長になって、…まあ、その逆でも私は一向にかまいませんが、とにかくお互い、競って高みをめざしてがんばりましょう」

 部下をあえて「ライバル」と想定した、ユーモラスな祝いの言葉、はなむけの祝辞となるはずです。

2. 栄転する部下の実績を具体的に例示し、エールを送る

 次は、部下のこれまでの実績について具体例を示し、「この実力があるのだから、異動後も十分に力を発揮できるはず」とエールを送る言葉です。

 「A君について忘れられないのは、私の部署に配属されて半年後、A君は、自分のミスではないのに、取引先との間にトラブルを抱えてしまったことがありました。まったく彼のせいではない、むしろ先方に非のあるトラブルです。ところが彼は言い訳をまったく口にすることなく、誠心誠意、先方と話をし、私のサポートも借りずに自分ひとりでトラブルを解決してしまったのです。私は自分の出番を楽しみにしていたのに、それが見事に裏切られてしまったわけです。あの時は本当に残念でした。とにかく、おめでとう」

 これもユーモアを交えながら、部下の実績を最大限に評価する祝いの言葉です。

3. 2人だけしか知らないエピソード

 部下と2人だけの出張や、2人だけで飲んだときのエピソードも、人間味があり部下が喜ぶ贈る言葉となります。プライベートに関することも含めて、「あの時は楽しかったなあ」とか「あの日、A君の意外な一面を知り、『この人はわが社にとって必要不可欠な人材になる大器かもしれない』と感じました」といった言葉を贈るのも効果的です。


 絶対に部下が喜ばないのは、ありきたりな人生訓です。「人生とは」「仕事とは」などは、まったく心に響かないばかりか、送別会で長々と自説を述べれば、変な空気になったしまうだけです。あくまでも「オンリーワン」の祝いの言葉でなければ、誰にも喜ばれません。

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