仕事でミスをした時、人間はともすれば上司や同僚などの他者に「言い訳」をしてしまいがち。特に相手が取引先など重要人物になればなるほど、何とか言い訳してミスの印象を軽減したいと思うのが人情です。しかし、ミスをするたびに言い訳していたのでは、ビジネスマン、組織人として成長することはできません。どうすれば「言い訳体質」から脱却することができるのか。そのためのマインドづくりについて、話していきます。
「言い訳は損」という認識を持つ
人間は損得で動くことが多いものです。ですから、仕事でミスをしたときの言い訳についても、「損か、得か」をまず考えてみるといいでしょう。言い訳することで、何か自分にとって得になることがあるでしょうか。自分のことは客観視するのがむずかしいもの。同僚の誰かがミスした場合に置き換えると考えやすくなります。
上司の前で、仕事のミスの言い訳をしている同僚は、あなたの目にはどう映るでしょうか。「彼はがんばって言い訳している。立派だ。自分も見習いたい」と感じる人は皆無でしょう。「みっともない」と感じるにちがいありません。そうです、言い訳はみっともない行為で、それが過ぎれは「聞くに堪えない」もの、人間性を疑われることになりうる行為なのです。もしそれを自分がやったとすれば、「情けない行為」ということになります。自分で自分が情けなくなる行為は、自分にとって「損」でしかないでしょう。
上司や他者からの評価を考える
感情的、心理的に損なだけではありません。ビジネスマンにとって、仕事のミスの言い訳は、もっと実質的な意味で「大損」になってしまいます。あなたの言い訳を聞く上司などの他者は、あなたにどんな評価を与えるでしょうか。「みっともない」と感じるだけではありません。「自己弁護に終始する、つまり保身しか考えない人間だ」と評価するに違いないのです。
「保身しか考えないような人間に、重要な仕事を任せるわけにはいかない。もしこれが対外的なミスだったら、場合によっては自社やセクション全体の評価を落としてしまうことになりかねない。とうてい信用できない人物だ。」上司にそう判断されたら、キャリアアップの望みは薄くなってしまいます。
人間が形成している社会では、そうした「信用性」がなにより大切になります。自分で自分の信用度を落としてしまう行為、それがミスをしたときの言い訳なのです。その点をしっかり認識すれば、仕事でミスをしたときどんなマインドを持てばいいのか、自ずとわかるはずです。
このように、自分にとって損にしかならない言い訳を、あえて行う理由はありません。よほど重大なミスでない限り、1つの失敗で将来が左右されてしまうことは、まずないと考えていいでしょう。それよりも、言い訳することによって信用を失うことのほうが、キャリアアップなどの妨げになるのです。ミスをしたときは素直にそれを認め、謝罪する。これに尽きます。
上司との関係が悪い・仕事が向いてないと思ったら“転職”を考えてみる
上司との関係性の悪さが「言い訳」を助長する
仕事中に「つい言い訳をしてしまう」「平気で嘘をつく」などといった行動をとる背景には“上司の態度”という原因がある。
ミスがあったときに、上司から「なんで?」などと問題の原因を聞かれて素直に回答すると、自分の過失を責められた経験はないだろうか?
上司からの「なんで?」といった問い詰めやミス発覚後の厳しい叱責。これらは、部下に「責められたくない。自分を守らなくては」と思わせる態度の一つ。
上記の態度をとった結果、“言い訳癖”や“嘘をつく”といった行動をとるようになってしまうのだ。
もしも、上司からのひどいパワーハラスメントなどによって、伸び伸びと仕事ができていないなら、転職を考えてみることをオススメしたい。
上司との関係性の悪さにストレスをため続けて心身を壊してしまう前に、転職エージェントに自分のキャリアについて相談してみよう。
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