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ミスを許されるミスへ! 訂正印の正しい押し方

Kazuhiko Tanabe

2015/10/04(最終更新日:2015/10/04)


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ミスを許されるミスへ! 訂正印の正しい押し方 1番目の画像
by yoppy
 書類を書いている時や、出来上がった書類を見直している時に誤字脱字などに気づくことはよくあることである。書き直しができる書類であれば書き直せば済むことだが、書き直しの効かない場合には修正のために訂正印を押すことになる。訂正印の押し方にはルールがあるので今回は訂正印の正しい押し方を紹介していこう。

意味から分かる正しい訂正印の押し方

 書類を修正する時に押す訂正印は、重要度の高い文書を作成する際に誤字・脱字を、権限を持った人が訂正したことを証明するためのものである。基本的に訂正印とは文書の作成者が修正する際に押すものだが、その訂正を双方で確認したという意味をこめて契約者同士で印鑑を押す場合もあるようだ。書類の修正に修正液等を使用すると、書類の改竄とみなされるので修正液等は使えない。

訂正印の押し方

 基本的に書き直しができる書類は書き直すべきであるが、そうもいかない書類の修正の場合には訂正印を押すことになるだろう。修正する箇所を、一文字だけではなくその箇所全体に二重線を引いてその上に訂正印を押し、正しい記述を入れる。横書きなら二重線の上に、縦書きなら二重線の右側に訂正印を押す。二重線は元の文字が見える状態にしておかなければはならず、線で塗りつぶしたりしないようにしよう。よくある訂正印の押し方はここまでだが、正式には「削除○字」「加入○字」といった具合に欄外に修正した箇所の説明を訂正印を押すと同時に書く。

 訂正印を欄外に押すと(捨印という)、その該当ページは何度でも修正、加筆が可能になる。一見便利そうだが、修正箇所とは違う別の個所まで修正されてしまう可能性がある。契約書類などは金額の訂正をされてしまう危険もあるので、修正する場合は捨印ではなく修正箇所の近くに訂正印を押印するほうがより最善と言えるだろう。

 また文書に署名する人間が複数の場合には、全員が訂正印を押さなくてはならない。訂正印の使用回数には制限はないが、訂正印をたくさん押しすぎると書類が見づらくなるので、複数箇所もの修正が必要になってしまった場合は、作り直せるものなら作り直したほうがいいだろう。

訂正印を押す際、気をつけなければいけない印鑑の種類

 訂正印というと小さな印鑑を思い浮かべるが、あれは小さな文字で書かれている書類を修正するというスペースの都合上、小さな印鑑のほうが訂正印が見やすいからだ。しかし本来訂正印は契約書類などで使う自分の印鑑と同じものを使用する。正式な書類の訂正印なので、シャチハタは使えない。

 以上だ。これの訂正印の正しい押し方をしっかり頭に入れておけば、書類の修正に関して大きなミスをすることはなくなるだろう。

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