中期計画という言葉があるという事は、短期計画や長期計画と言った言葉がある事はご存知のとおりです。いずれの場合にも、長期計画の実施年数によって他の計画年数というものには変化が生じてくるでしょう。一般的に、10年を長期計画だとすれば5年程度が中期計画となるかもしれませんし、長期計画が1年だとすれば半年くらいが中期となるでしょう。
しかし、ここで注意しておかなければいけないのは、事業の中期計画とは年数の問題ではないと言う事です。では、ある事業の中期計画を考える時に注意する事とは何でしょうか。
<計画とは目標を達成するための手段>
実際に自分の身にトラブルが生じると、つい見失いがちになる事があります。それは、短期・中期・長期いずれも計画というものは目標を達成するための手段でしかないということです。
つまり、計画を大切にするがあまり目標を見失わない様に気をつける必要があるという事です。計画を最初に立てる際、目標つまりゴールを考えてそのゴールに達成するためにはどんな事が必要なのかという事を基に長期計画を立て、その長期計画を途中で振り返る為に中期目標を立て、その目標を達成する為に中期計画を立てる事になります。
振り返るという事は、長期計画どおりに事業を行うには今までのままで良いのかという事を見つめなおす事です。ここで長期計画どおりに事業を行えば、ゴールまで到達出来るかどうかも見直す必要があります。もしかしたら、今まで進めてきた事業計画では理想に描いていたゴールには到達できないかもしれません。その様な場合は長期計画すら変えなければならない必要性も出てきます。つまり計画とは、変更ありきで見直しても良いものである、という事です。
<中間計画の重要性>
この様に考えると、長期計画を定めたあとに考える中期計画とは、ターニングポイント的な要素も含んでいるという事になります。当然ながら、しっかり計画を練って進みだしたらその計画を実行するために邁進しなければなりませんので、「どうせ変えるからいいや」という意識を持つ事はいけません。
ただし、中期計画の達成にばかり意識がとられてしまって、自分達の行ってきた事業や計画を冷静に振り返られないとしたら損失につながってしまいます。そのため、最初に計画を考える時には「これが最善だ!」と思った長期・中期計画であっても、必要があれば柔軟に変更する事によって最終的なゴールを達成し、会社の利益につながるのだという意識を持つのは必要な事です。
<具体的な中期目標と中期計画>
ゴールが定まり、長期計画が決まり、いよいよ中期目標及び計画を考える時が来ました。目標の数値が明らかに出来るプロジェクトだとしたら、中間地点で達成しておかなければならない数値を目標に掲げる事が出来るでしょう。
数字には表れないプロジェクトの場合、物的環境・人的環境・社会的な環境・精神的など様々な面でここまで達成しておきたいという中期目標が立てられます。そうすると、中期目標を達成するためには具体的に日々の仕事、あるいは短期的な目標をどうすれば良いかという中期計画が必然的に出てくる様になるでしょう。
この様に、途中の目標や計画を具体的な数字やチェック項目などで評価出来る様にしておくと、見直しをする時に冷静な振り返りが可能になるでしょう。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう