転職した時点では高いモチベーションでやる気に満ちていた転職者が、半年、一年と経つうちに、次第にやる気を失ってしまうケースは意外とよくあります。人によっては数ヶ月程度でモチベーションが低下している人もいるでしょう。こうした要因というのは、転職前に思い描いていた理想と現実とのギャップに気持ちが整理できず、その対処が出来ていないことが要因として挙げられます。
モチベーションを維持することは簡単なことではありませんが、自身のモチベーションが下がってきたときに、どんな対処法や心構えが有効かを解説していきます。
1. メンターと言える人や本の知恵を借りる
企業によってはメンター制度といって、他部署の先輩などから半年に一度、面談をしてもらい、今の自分の悩みを話したりアドバイスをもらったりできる制度があります。これは従業員のモチベーションの維持や向上が目的の1つでもあるのです。しかし、こうした制度は大企業や組織モチベーションに対して前衛的な企業でないと、なかなか存在していないのも事実。
では、どうするのが良いのでしょうか?それは、メンターと言える人を社内外に自ら作ること。別に他部署でなくとも身近な上司や先輩でも、大丈夫です。出来るだけ社内の人間が、自社の環境も理解しやすいのでメンターとしては望ましいですが、生き方や仕事の考え方に尊敬できる人物であれば、社外の人間でも良いでしょう。
また、書物をメンターと位置づけてモチベーションを維持していく方法もあります。自分の尊敬できる著者を探すのです。小説も悪くはないのですが、ビジネスマンやキャリアウーマンの自叙伝等が有効。彼・彼女らが、いかに困難な壁にぶつかったときに、どんなモチベーションでどんな方法で打開してきたかを知ることは、生きる上でも仕事をする上でも大きな知恵を得られます。
何より本には、著者が複数年、半生、あるいは一生をかけて体得したことが整理されて記されているため、体系的に短時間で得られるという圧倒的なメリットもあるのです。
2.「なぜ転職したのか?」を思い返す
モチベーションが維持できない最大の要因は「目的を見失っている」からです。自分は何のために転職して、どんなことをやりたかったのかを忘れている状態にあります。転職してやりたいことが今叶っていないから、モチベーションが下がるのは仕方ないと自分自身で結論付けることは簡単です。しかし、それでは何もプラスに働きません。
本当にやりたいことがあるのであれば、そのやりたいことをやる為に、どんなスキルが不足していているかを考えてみましょう。自分自身は本当に周囲や上長の信頼を得られるような成果を出せているのか、人間関係を良好に築けているのか、等々振り返ることはたくさんあります。
仮に、自分自身の能力不足や不備は見当たらず外部要因だけに起因していると自信をもって言えるのであれば、直接上長に面談の場を作ってもらって説明をしてもらいましょう。プラスになる為の行動を何も取らなければ、さらなるモチベーションの低下を招くだけです。
以上、転職先で仕事のモチベーションを維持する有効な方法を述べてきました。自分のモチベーションをコントロールできるかどうかで、仕事の成果は変わってきますので、ここで紹介したことを意識してセルフマネジメント能力を磨いていきましょう。
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