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ベンチャー企業が持続的に成長していくために必要なこと

Yuta-Hoshi

2014/04/01(最終更新日:2014/04/01)


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by TANAKA Juuyoh (田中十洋)
 ベンチャー企業が飛躍的な成長を遂げるということは、決して珍しくありません。特にIT化が進み、少ない資本で新しいサービスを事業化できるようになった近年では、新しい発想があればそれを企業として社会に提供することが比較的容易になっています。

 しかし、そんなベンチャー企業も、成長を持続的に行なうとなると途端にそのハードルは高くなるようです。それなぜでしょうか。そして持続的な成長に必要なこととはどのようなことでしょうか。ここでは、それらについて考えてみたいと思います。

【1】新発想の技術・サービス

 変化のスピードが圧倒的に速くなっている近年では、スタンダードに地位を確立している製品・サービス以外はどんどん商品価値の寿命が短くなっています。新しい商品やサービスが誕生するとそこからさらに新しいものが求められ、常に進化させなければマーケットの需要に対応できなくなっています。

 したがって、まず一番必要なことは新発想の技術やサービスだと言えます。そしてより理想としたいのは、自社で開発した技術やサービスをデファクトスタンダード(決まった標準ではなく、後々標準となること)とすることです。

 よい例がマイクロソフトのWindowsです。これまでなかったWindowsOSの概念は、その後も「パソコンといえばWindowsである」というデファクトスタンダードとなりました。

 そして、そういった技術やサービスを作り上げるのは人材です。人材確保もベンチャー企業の成長には欠かせない必要なことと言えるでしょう。

【2】経営者のカリスマ性に依存しない経営

 ベンチャー企業は、創業者がスーパースター的な存在となってそのカリスマ性で急成長するケースが多くなります。創業者の能力が優れている場合が多いためです。

 しかし、創業者に頼る経営が当たり前になってしまうと、創業者以外の社員からは何も生まれてこなくなります。時には創業者が一歩引き創業者以外の人材だけで新しいプロジェクトを立ち上げるなど、社員の自立とモチベーションを上げるための施策をいっていくことも必要なことです。

【3】マネジメント体制の確立

 ベンチャー企業が成長していくと、どうしても組織が大きくなりマネジメントする人員も多くなります。しかし、組織拡大については慎重に行う必要があります。

 ベンチャー企業の場合、マネジメント経験のない人材も多いのでマネジメントを行おうとすると企業自体が混乱していったり、役所的な膠着化した組織になってしまうことが多いためです。ベンチャー企業が新しい技術を生み出せなくなる最も大きな要因は実はこの組織変更にあり、無理のある組織変更が社員に疲弊感や不満足を与えてしまい増長していくためとも言われています。ベンチャー企業からベンチャー企業へ転職する人が多いのも、このためです。

 したがって、組織変更やマネジメントについては、よく人材を見極め社員によく説明し、納得したうえで行うことが必要なこととなります。ベンチャー企業は社会にとっての宝物とも言われます。より持続的な成長ができる環境を作り、社会貢献可能な企業を目指しましょう。

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