ターゲットとは、商品などの購入者やサービスの利用者など、マーケットにおいてもっとも標的とすべきと考えられる中心になる購入者層や利用者層のことを言います。
ターゲットを見据えて想定してこそ、販売実績や利用実績につながりやすく、またその商品やサービスの質や見せ方や販売方法など、さまざまな戦略を有効に立てることができます。では具体的に、どのようにターゲットを考えて戦略を立てていくとよいのでしょうか。
まずはターゲットありき
ターゲットを設定しない発想で創りあげられるのは、芸術と趣味の世界だけでしょう。これらは、自由な発想で、自由に表現して発信するべきものであり、大多数に受け入れられなくてもオリジナリティや自己満足が優位にたっていることの方が、価値が高いと言えます。
一方、商品やサービスのマーケティングにおいては、最初からターゲットを見据えていることが結果につながりやすいといえます。
結果というのは、販売実績ということを指します。そのためにターゲットを設定した戦略を練るのです。
ターゲットを最初に想定していると、商品の性質と特徴・商品のパッケージの方向性・商品の販売ルート・商品の宣伝方法などが明瞭になってくるので、どのポジションに携わる人も、同じ方向を見てその商品の戦略を練りながら組み立ててゆくことができます。それが、強い商品力の開発につながり、実際に想定されたターゲットのユーザーに確実に伝わって受け入れられる可能性が上がるのです。
エンドユーザーが購入する物の開発は、エンドユーザー=ターゲット層の欲求や必要性を大前提としている戦略が必要でしょう。
ターゲットは戦略の方向性を導く
商品やサービス等の開発において、ターゲットの分析に立ち返りながら戦略を練ることは重要で、そのメリットは大きいといえるでしょう。
それには、市場とユーザー層の分析と時代の流れと流行などの背景を把握していることが重要なポイントです。
それらの分析から、ある商品の特徴として強調すべきことをどれにしたらよいか、どのような機能を加えておくとよいかなど、ターゲットの好みやライフスタイル・時代感覚・金銭感覚などにフィットさせてゆくと、受け入れやすいところへと落とし込めます。
最終的にはターゲットに購入・利用してもらうことが狙いです。
万が一、好ましい実績に繋がらない場合・なぜ売れないのかという場合も、ターゲットが明確になっていれば何がネックとなっているかを追跡調査することも比較的容易になってきます。
もちろん、ターゲットを見据えて開発された商品やサービスでも競合が多かったり、絶対的にユーザーの目に触れる可能性が少ないと大きな結果へとは繋がりませんが、宣伝や拡売戦略を練ることはターゲットを想定してこそ効率よく進めることができるでしょう。
ターゲット設定による戦略拡大
一見、ターゲットを想定していない商品やサービスがリリースされることがあります。
しかしそれはユーザーの目から見ると、そう映るというひとつの戦略でしょう。
「こんなの誰が買うのかなあ」と思わせながらも、そのように目に留まることがすでに戦略が始まっていて、大衆心理に働きかける宣伝方法をとり、この前までは興味なかったものがみんなが持っているから欲しいという物になっていくという現象です。これも、流行を左右する年齢層の心理を得たターゲットへの提案型戦略なのです。
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