終身雇用は過去のものとなり、転職で新しい仕事に就くことも珍しいことではなくなっています。転職者はそれまでのスキルや経験を買われて雇用される場合であっても、その職場では新人という立場です。新しい職場との関わり方に気を付けておかないと、無用のトラブルを招く恐れがあります。今回は、転職で中途入社した方が仕事の中で心得ておきたいことを紹介します。
【1】職場によって異なる仕事の進め方
どのような職業の転職であっても、職場が変われば仕事の進め方も変わります。以前の職場と同じやり方を通そうとすると、職場の雰囲気を乱すだけでなく業務効率を悪化させてしまう可能性があります。慣れ親しんだやり方を捨てるのは抵抗があるかもしれませんが、自分一人のために他の社員に独自の仕事の進め方を押し付けるわけにはいきません。一刻も早く新しい職場での仕事の進め方を覚え、スムーズに仕事ができるよう努力してください。
特に気を付けなければいけないのが、新しい職場でいきなり部下を持つことになる場合です。上司の立場から仕事の進め方を一方的に押し付けてしまうと、部下の反発を招いて職場のまとまりが失われてしまいます。自分のやり方が正しいかどうかは問題ではありません。第一に考えるべきはチームワークですから、仕事のやり方を変えたいのであれば、少しずつ段階を踏んで浸透させていくようにしましょう。
【2】人間関係は話し方ひとつで決まる
新しい職場に移動して戸惑うのが、同僚や部下への話し方です。いきなり年上の部下を持つことも考えられます。敬語で話すか、親しげに話すかといった話し方が職場によって違いがあり、年齢にかかわらずフランクに話す職場もあれば、部下へ話す時でも敬語で話しかけることを推奨している職場もあります。
話し方ひとつで人間関係に大きな溝が生まれてしまうこともあるため、年下だからといって転職初日にいきなりタメ口で話しかけてはいけません。最初はあくまでも丁寧な態度で話しかけ、徐々に職場の雰囲気を探りながら最適な話し方を探っていきましょう。敬語で話しかけられて気分を害する人は少ないでしょうから、最初は必ず敬語を使うように心がけてください。
【3】聞くは一時の恥
新しい職場のことはわからない事だらけです。仕事の進め方はもちろん、書類の形式やお茶の入れ方、どこで昼食をとるのかといった細かいことまでわからないのが当然です。分からないことがあったらどんどん周囲に質問しましょう。自分勝手な思い込みで判断してしまうとトラブルのもとです。初めて直面することについては必ず周囲に質問し、正しい方法を学びましょう。
一度やり方を聞いたら、忘れないようにメモを取っておくことを心がけましょう。頭で覚えるから大丈夫、という方でも必ずメモしてください。同じことを何度も質問していると周囲に迷惑をかけてしまいますし、信頼を失ってしまいます。メモする姿を見せることで、積極性をアピールすることもできます。
転職で中途入社した場合、最も重要なのが早く新しい職場に慣れることです。周囲の人たちも中途入社の人には一刻も早く職場に慣れてほしいと考えているはず。一刻も早く職場に慣れて、快適な環境で仕事ができるように努力することが重要です。
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