最近は酒を酌み交わして、社内の仲間と交流を図る職場は減ってきてはいるものの、まだまだ飲み会が重要なコミュニケーションの場であることに変わりありません。まったく飲み会を開かない職場もありますが、新入社員の歓迎会はほとんどの職場で開かれていることでしょう。
飲み会でのコミュニケーションは普段の仕事上の付き合いとは異なるとはいえ、あまりくだけた振る舞いをしてしまうと、後々にまでしこりを残してしまうことになりかねません。
特に新入社員の場合、一歩間違えると大きなトラブルを招いてしまう可能性があります。飲み会での振る舞いには注意を払い、周囲に迷惑をかけないようにすることが大切。今回は、新人社員が飲み会に参加するときの立ち居振る舞いで、気をつけるべきことを紹介します。
周囲の様子を観察する
新人にとってはその職場の雰囲気や人間関係がどのようなものであるのかは、まだまだ理解できていないもの。きちんと話したことのある人も少数でしょうし、まったくの初対面の人が飲み会に参加していることもあります。
人間関係や雰囲気を把握していないうちに積極的に動いてしまうと、相手に失礼な言動をしてしまったり、場の雰囲気を乱すような行動をしてしまう可能性があります。飲み会が始まってすぐのうちはあまり積極的に動かず、周りの様子を観察してください。
飲み会は賑やかなものなのか落ち着いたものなのか、席の移動は活発なのかあまり動かないのか、お酌はしたほうがいいのかなど、会全体の雰囲気をつかむまでは静かに過ごし、飲み会でどのように振る舞えばいいのかをそれとなく探っていきましょう。
周囲の目を自覚する
業務外の飲み会だからといって勝手な振る舞いをしてはいけません。新人であるあなたの行動を、先輩や上司は見ていないようでしっかりと観察しているのです。無礼講だからといって本当に無礼な振る舞いをしてしまうと、今後の人間関係にひびが入ってしまうことがあります。
飲み会の雰囲気を楽しむのはいいですが、羽目を外しすぎてしまうと後で手痛い思いをすることになります。周囲にいるのは他人ではなく職場の上司や先輩であることを忘れずに、節度あるふるまいを心がけてください。お酌をしたり、料理を取り分けたりと気配りをするのは新人にとって大切なことですが、あまり大げさにアピールするような素振りを見せてしまうと、かえって印象を悪くしてしまいます。
さりげない心遣いでも、見る人はきちんと見てくれています。周囲の目を気にするのは重要なことですが、視線を利用してアピールしようとすると失敗することになるので注意しましょう。
進んで目立つ行動をしない
飲み会では自分が中心にいないと満足できないという目立ちたがり屋の人もいるでしょうが、新人という立場で参加している飲み会である以上、自分から進んで目立つ振る舞いをするのは避けたほうがいいでしょう。隠し芸をしたり、カラオケを歌ったり、トークを披露したりと飲み会では目立つチャンスが沢山ありますが、新人が促されてもいないのに積極的に参加してはいけません。
新しいことは一番下っ端である新人が最初にやるものですが、自慢のかくし芸を用意している先輩やカラオケ好きな上司がいた場合、新人が一番に参加してしまうと彼らの機嫌を損ねてしまうことになります。誰もやる人がいなければ、新人がやれと声がかかるはずですから、その声を待ってから参加しても遅くはありません。自分が積極的に目立つことよりも、飲み会全体の雰囲気を大事にしてください。
飲み会では新人が多少のポカをしたところでほとんどの人は笑って許してくれるものです。あまり緊張する必要はありませんが、だからといっていい加減なふるまいをしていいというわけではありません。中には酒を飲んで興奮しやすくなっている人もいますし、小さなことでも後々までねちねち文句を言う人が参加している可能性もあります。
飲み会は親睦を深める場ですが、馴れ合いと親睦では意味が大きく違います。飲み会で先輩や上司に一方的に慣れ慣れしい態度をとることは、社会人として失格。節度ある振る舞いをすることが飲み会全体の雰囲気を良いものにし、親睦を深める結果に繋がっていくのです。
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