転職者は、新卒採用者とは異なり、入社が正式に決定してから実際の入社日までの日数が少ないのが一般的。ケースによっては、ぎりぎりまで前職で仕事をして、数日後には新しい会社へ移るということもあるでしょう。
つまり、短い時間で入社の準備をしなくてはならないため、効率的に、そして遺漏なく進めなくてはなりません。どんなに短い期間であっても準備しなければならない2つのことと、もしできればしておきたい1つのことをお話ししましょう。
【必須準備1】必要書類の準備
まず準備しなければならないのが、提出を求められている必要書類を整えることです。一般的には、雇用保険被保険者証や年金手帳などの他に、入社誓約書・身元保証書・健康診断書などが必要になります。会社から指示された書類をすべて用意するのは、企業人としては最低限の務め。1つでも欠けるようでは、会社の第一印象はかなり悪くなると考えていいでしょう。入社が決まったら、まず書類を準備する。どんなに時間がなくても、これだけはしておかなければなりません。準備した後の確認も忘れずに。
【必須準備2】新しい会社や業務、業界に関する「予習」
次にしておくべきなのが、これから勤める会社や業界に関する情報収集です。入社試験や面接のために、ある程度の勉強はすでにしているでしょう。しかし、情報は日々更新していきます。業界によっては半月前と状況がかなり変っていることもあります。会社のホームページを毎日チェックすることはもちろん、業界の最新情報も積極的にキャッチするよう心がけましょう。
また、入社後の職種がわかっている場合には、その仕事に関する予習もしておくといいでしょう。未経験な職種であればなおさらです。ただし、同じ職種でも会社によってその仕事の進め方はまちまちですので、あまり細かくシミュレーションしてしまうと、それがかえって入社後の足枷になることもあります。あくまでもその職種を適度に捉えておくという程度にとどめておいたほうがいいでしょう。
できればしておきたいこと
これは忘れがちなのですが、転職先が正式に決まったら、前職で付き合いのあった取引先や関係先に「挨拶状」を送付するといいでしょう。ただの挨拶というだけでなく、「この度、○○会社で人生の新しいスタートを切ることになりました」というように、どこへ転職するのか知らせるのです。今後、人脈やビジネスチャンスを広げるための、いわば「種まき」です。
取引先のライバル企業に入社するという場合は、具体的な社名は控えたほうが無難ですが、「今後、お世話になることがあるかもしれません」と言った挨拶をしておくに越したことはありません。挨拶状は、入社した後で送付してももちろんかまいません。しかし、入社直後は心身ともに忙しく、その余裕はなくなるでしょう。入社準備の一環として、早めに済ませておくことをおすすめします。
限られた時間での準備になると思いますが、最低でも必要書類の用意と、企業ホームページのチェック、業界の最新情報収集だけはしておく必要があるでしょう。
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