英語のスピーチを決められた時間内に終わらせるためには、ただ英語を話す速度をあげるのではなく、簡潔にまとめて英語で話すことが重要である。
今回は英語スピーチを3分におさめる構成について紹介したい。
聞き手全員にスピーチの目的や要旨を理解してもらうことを意識して、英語のスピーチを作成することを心がけよう。
3分間の英語スピーチの構成
英語のスピーチを3分間におさめるのは、難しく感じるものだ。
しかし、スピーチの構成をよく理解していれば、簡単にまとめることができる。
スピーチの前に英語で自己紹介をする
まず、スピーチを始める前に忘れてはいけないのが、「自己紹介」だ。
自己紹介では、名前や会社名、部署などスピーチをする相手に応じて必要な情報を伝える。
以下の自己紹介の例を参考にして見て欲しい。
【スピーチ・英語フレーズ】自己紹介
- Hello, everyone. My name is Taro. I am in charge of software development.(皆さんこんにちは、私の名前は太郎といいます。私はソフトウェア開発を担当しています)
- Good morning/afternoon, everyone. I'm Taro Yamada. I work in human resources at ABC company.(こんにちは。ABC会社の人事部の山田太郎です。)
3分間の英語スピーチを構成する上での注意点
次に、英語のスピーチは「Introduction」「Body」「Conclusion」の3つに分けることができる。
スピーチの持ち時間によって時間配分は異なるが、基本的に最初の「Introduction」と最後の「Conclusion」は同じ時間配分で手短にし、「Body」に最も時間をかける。
それぞれの特徴については、下記で詳しく説明したい。
3分間の英語スピーチの構成内容と時間配分
3分間のスピーチであれば、以下の時間配分を心がけよう。
3分間の英語のスピーチにおける時間配分
- 「ntroduction」:30秒
- 「Body」:2分
- 「Conclusion」:30秒
英語のスピーチにおける「Introduction」とは
「Introduction」は論文と同じで、スピーチにおける「序論」の役割をしている。
具体的な「Introduction」の内容について説明しよう。
「Introduction」の英語スピーチでの注意点
「Introduction」の目的は、聞き手にそのスピーチの「トピック」と「大まかな内容」を伝えることだ。
自分がなぜスピーチにそのトピックを選んだのか、「Body」で何を話していくのか、といった内容をシンプルにまとめていく。
スピーチの「Introduction」に使える英語表現
「Introduction」における出だしの英語フレーズは、なかなか思い浮かばずに苦労する人もいるだろう。
そんなときは「〜について話します」という意味の英語フレーズを使って、スピーチを始めてみてほしい。
スピーチの「Introduction」に使える英語表現
- I would like to talk about〜
- Let me talk about〜
- I'm going to talk about〜
英語のスピーチにおける「Body」とは
英語のスピーチにおける「Body」とは、論文の「本論」に当たる部分のこと。
ここは、スピーチの中身を説明する最も重要なパートなのだ。
「Body」の英語スピーチでの注意点
「Body」の内容は多いが、2分内に全て話しきらなければならない。
「Body」で必ず述べる内容は、スピーチのトピックに対する目的、そしてその目的に対する原因や理由、根拠だ。
「2分以内で終わらせる」ということを意識して、できる限り簡潔に必要な情報だけに絞って伝えよう。
スピーチの「Body」に使える英語表現
スピーチの原稿を書く際に、「and」や「but」ばかり使って文と文を繋げていないだろうか。
英語フレーズのレパートリーを増やすと、ワンランク上のスピーチができるので覚えたいところだ。
以下に文を繋ぐ際に使える英語表現をまとめるので、参考にしてスピーチの本文を仕上げてみよう。
スピーチの「Body」に使える英語表現
- However:しかしながら
- On the other hand:一方で
- In a sense:ある意味で
- In addition(to):(〜に)加えて
- Moreover:さらに
- Not only A but also B:AだけでなくBも
- In fact:実際には
英語のスピーチにおける「Conclusion」とは
英語のスピーチにおける「Conclusion」は、論文での「結論」の部分に当たる。
以下の注意点を踏まえて、スピーチの最後まで気を抜かないようにしよう。
「Conclusion」の英語スピーチでの注意点
まとめの役割を果たす「Conclusion」は日本語のスピーチと同じで、そのスピーチの総復習をするパートだ。
「Introduction」の内容と似てしまうが、改めて「Body」の内容をざっくり反復し、最後に「したがって」などに繋げてそのスピーチの最大目的をもう一度伝えよう。
「Conclusion」パートを話しているときには、聞き手全員が自分のスピーチ全体と目的を理解していることを目指してほしい。
スピーチの「Conclusion」に使える英語表現
スピーチを終えるときに使える英語表現も押さえておくと便利だ。
「以上」という意味で「Thats all」を使いたくなるが、この表現は日本的で英語のスピーチには向いていない。
「ご清聴ありがとうございました」という意味の「Thank you for listening」を使うのが一般的だ。
また、「したがって」に当たる英語のフレーズも合わせて覚えておくと、主張を再提示する際に役立つだろう。
「したがって」を表すスピーチの「Concusion」に使える英語表現
- In my conclusion,
-
As a result,
- Because of these reasons,
英語でスピーチをする際のコツ
上述した構成で英語の原稿を仕上げられたら、今度はスピーチの練習だ。
以下に英語スピーチのコツをまとめるので、しっかり練習をして、本番は余裕を持ってスピーチに挑もう。
英語のスピーチ原稿の内容を覚える
英語でスピーチをするとなるとつい原稿を丸暗記したくなるが、丸暗記は当日緊張で内容を忘れる可能性があるので避けよう。
英語でスピーチをするときのコツは、「部分的に内容を押さえる」ことだ。
部分的に内容を押さえることで、原稿にとらわれずに柔軟的に内容を伝えることができる。
不安であれば、「Introduction」「Body」「Conclusion」のそれぞれの内容を軽くまとめたメモを用意しよう。
言葉に詰まるのはみっともないので、メモを用意しておくと安心だ。
スピーチではゆっくりはっきり英語を発音する
ただでさえ緊張するスピーチだが、英語でのスピーチは余計に緊張するものだ。
緊張するとはやく話してしまいがちだが、相手にしっかり聞き取ってもらう為にも「ゆっくりはっきり」話すことを心がけたい。
急ぐと大事な内容を飛ばしてしまう可能性もあるので、内容を丁寧に伝えることを意識しよう。
英語ができる人にスピーチをチェックしてもらう
「原稿を仕上げたが、英語が合っているか不安……」という人はネイティヴや英語ができる人に原稿をチェックしてもらおう。
もし英語の発音も確認したいのであれば、スピーチを聞いてもらうよう頼んでみるのもスピーチの練習に効果的だ。
英語をチェックしてもらうことで、スピーチ当日の不安を和らげよう。
3分という決められた中での英語スピーチ。必要な点だけに絞れば、いくらでも聞き手に要点を伝えることは可能だ。
原稿を作成したら何度も練習を行い、「3分以内で全て話しきれる」と確信を持った上でスピーチに挑もう。
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