自分でWebデザインをすることになったとき、まるで知識がない場合はどこから手をつけたらいいのかわからないという人は多いと思います。ネット検索しても書店にいっても「初心者から作るホームページ」といった内容のノウハウはたくさん見つけることができますが、実際にゼロからスタートした場合はどれくらいの時間でWebデザインの基礎知識がつくものなのでしょうか。
Webデザインの基礎習得にかかる時間
Webサイトは骨格であるHTMLと装飾であるCSSとグラフィックを主に、ブラウザ上で動くプログラムやサーバーで動くプログラムなどが組み合わせて作られています。ユーザーに情報を提供することが目的のサイトの制作が目的であれば、HTMLとCSSとグラフィックの知識があれば十分です。
グラフィックは専用ソフトを使うこともありますが、装飾を目的とした素材であれば無料で手に入るので、自作する必要が出てきてから勉強しても遅くありません。やはりWebデザインの基礎はHTMLとCSSですので、これをきちんと勉強しておく必要があります。そしてこの二つに関してはブラウザとテキストエディタがあれば十分なのですが、ソースをいちいち書かなくてはいけないのでホームページ作成ソフトを使うと便利です。
HTML自体は難しくはないので、1カ月もあれば習得可能です。CSSに関しては非常に多いので、コードをすべて覚えることは不可能です。CSSで何が指定できるのか、またエラーが生じたときにチェックができるよう、コードがどんなふうに構成されているのかを把握できていれば十分でしょう。HTMLにしてもCSSにしても、ほかのプログラムにしても、その都度さっと辞書を取り出して調べたいことがどこに書かれてあるかがわかるようになれば知識の基礎としては合格です。
Webサイトの運営知識
Webデザインそのものは作成ソフトを使えばすぐにできますが、実際に運営していくとなると運営のための知識も必要になります。
まずサーバーを用意し、転送専用のソフトでローカルフォルダにあるドキュメントをサーバーに転送します。Webサイトはブラウザによって見え方が違うことも考慮して作らなくてはいけませんし、グラフィックも多用すれば重たくなって読み込みに時間がかかったりもします。せっかく組み込んだJavaScriptも環境によっては何も表示されないまま、ということになってはWebサイトを作った目的が達成されません。
ユーザーに何を与えるためのサイトなのかを考えて、Webデザインを作る必要があります。複雑なプログラムを書くよりもこちらのほうが重要になりますので、Webデザインを勉強する上で高度な知識を追求していくよりも、やはり基礎に重点を置いて勉強していくほうがユーザーのためにも運営側のためにもなります。高度な知識は持っていればもちろん役に立ちますが、必要になってから勉強しても遅くはありません。
個人差はありますが、運営の知識も含め、HTMLとCSS、グラフィックと作成ソフトのマスターまで毎日2時間くらい続ければ、3か月から半年もあれば十分習得できます。JavaScript以上のプログラムを使う場合は、基礎を覚えてからさらに半年くらいは必要になると見ていいでしょう。Webデザインの技術は、今や広い範囲で求められられています。自分のキャリアにおいても強みとなりますので、時間を見つけて是非習得してみてはいかがでしょうか?
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