簿記は会計の基礎です。経理業務でなくても、知っておいて損はありません。簿記はまったくの初心者なら難しそうなイメージがあるかもしれませんが、日商簿記3級なら頑張れば1カ月で合格することもできるレベルですので、決して難しいものではありません。独学で勉強することも可能です。簿記を勉強しようと思ったときに、必要なものを紹介します。
電卓
簿記で絶対に必要なものは、電卓です。実際の経理業務で扱う金額は1円単位の細かな数字で動いていきますが、テキストで学ぶ簿記では150,000とか350,000といった大きな数字でお金の動きを勉強していきます。基礎的な3級で止めておく、会社でも大きな金額は動かさないというのであれば10桁の電卓で十分ですが、2級までの知識を得たい、会社でも大きな金額を扱うといった場合には、12桁以上の電卓を選びます。
電卓は100均で売っている小さなものではなく、ホームセンターや家電量販店にある大きめのサイズのものを選びます。ボタンの押しやすさや配置は好みでかまいませんが、あまり大きすぎるのも扱いにくくなります。画面が見やすく、ミスタッチしにくいサイズのものが向いているでしょう。
テキストと計算用紙
簿記の勉強をする上で電卓以外に必要なものは、やはりテキストです。初心者であれば図がたくさん載っている、見やすいものを選ぶといいでしょう。直接書きこめるテキストのほうが、精算表や貸借対照表などは理解しやすくなります。仕訳をしていく上で必要になるのは計算用紙です。もし簿記検定の受検を考えているなら、本番の試験で配られるのは真っ白い計算用紙なので、線などが入っていない白い計算用紙を使って計算をする練習をしておくといいでしょう。
簿記はテキストを読んだだけでは頭に入ってきません。繰り返し問題を解いて頭に叩き込んでいく必要があります。繰り返しているうちにお金の流れのイメージを思い描くことができるようになり、実際の経理業務の際にも自分が今、何をしているのかもきちんと把握することができます。経理の業務は複雑ですがミスが許されません。なんとなくで行っていては、修正が必要になったときに何をどうしたらいいのかわからなくなりますし、万が一ミスしたときのリカバー方法も思い浮かびません。最終的に決算報告書を作る時に「どうしよう」と焦ることがないよう、基礎の部分はしっかりと勉強して把握しておくことが大切です。
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