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事業計画をしっかりと実行するために必要な戦略の考え方

Tobayashi

2014/03/30(最終更新日:2014/03/30)


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 企業では事業計画を確実に実行するため、経営戦略が立てられます。そしてその経営戦略はSBU(戦略事業単位)や各部署、担当者に周知され、それぞれの役割にまで落とし込まれ、各部門で戦略が実行されていきます。

 しかし実際は、戦略が立てられても実行フェーズになるとなかなかうまく回らず、結局頓挫してしまい、さらには戦略自体がなかったことになるようなケースがよく見受けられます。戦略が実行されて実を結ぶ前に、陳腐なものになってしまうのです。 では、なぜそうなってしまうのでしょうか。ここでは事業計画を完遂するための経営戦略の構築方法を考えてみます。 

経営戦略のフレームワークはあくまでも概念だと心得る 

 経営戦略というと、やはり頭に思い浮かぶのはSWOT分析・PPM・市場マトリックスなどのフレームワークです。これらのフレームワークはもちろん理論的に整合性が取れているものであり、現在でも有効なものです。おそらく経営戦略の立案に関わる方で、まったく知らないという人はいないでしょう。 

 しかし、現在は変化に富んだ社会です。例えばSWOT分析で考えると、S(強み)W(弱み)は内部に依存するものなので、急に変わるということはないかもしれません。しかし、O(機会)やT(脅威)は外部環境に依存するものであり、かつその変化は日を追うにつれ早くなっています。 これらのフレームワークは、まず経営戦略を考える場合の基礎概念として重要かつ有用なツールです。しかしもっと大切なことは、フレームワークありきではない現実的な戦略が必要である、ということなのです。 

戦略を実行可能な形に落とし込むことためにすること

 戦略はそれ自体が素晴らしくとも、実行できなければ意味がありません。かつては経営戦略というと、その企業の優位性を前面に出した、ある程度決まったフォーマットに沿ったようなものでした。 

 しかし、現在は新規参入しやすい業種が多くなったこともあり、競争に勝ち抜くための様々な戦略が立てられます。そして、戦略が複雑化し多様化するほど、それを実行に移すまでには時間と労力がかかります。現在はこの時間と労力が考えられていない、あるいは省かれているケースが多いのです。 そしてそれが大きな方針という形で現場に伝えられてしまうのです。 そうなると、現場は自らで考える、あるいはわからないからこれまでと同じことをするといった発想になり、結局その戦略は形にならないのです。 

 現在の社会の変化には著しいものがあります。社会の変化が激しくなっているために、事業計画や経営戦略が日持ちしなくなっているケースが多くあります。しかし、戦略を立てるのは前に進むための企業の使命です。そしてそれは、具体的なタスクの洗い出しやスケジューリングができてこそ、実行可能なものとなります。この作業は非常に手間がかかり、泥臭いものです。だからこそ経営層がそのことを理解して、事業計画が実行可能となる戦略を立てる必要があると言えるのです。

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