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ベンチャー企業が資金調達をするべき必要性とそのタイミング

Tobayashi

2014/03/30(最終更新日:2014/03/30)


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 企業が資金調達を考える際、その必要性とタイミングははっきりさせておかなければいけません。特に創業期(アーリーステージ)のベンチャー企業などは、資金調達が今後を大きく左右する可能性があります。ここでは企業が資金調達を行う必要性とそのタイミングについて考えてみます。

資金調達の必要性 

 資金調達の必要性は、当然その企業の経営状態により異なります。しかし、まず創業時や新事業を行う場合は、やはり必要と言えるでしょう。特にベンチャー企業などが、まだシェアの確立していない事業を行おうとする場合などは、調達額がモノを言う場合が多いと言えます。 

 一気に資金を獲得すると、それだけシェアを奪える可能性が高まるからです。また、投資家や金融機関と接することには様々な利点があります。相手はすでに経営のプロです。自己資金だけでの経営や、無借金経営はもちろん素晴らしいことですが、必ずしもよいことばかりとも限りません。ネットワークの構築や、プロから経営スキルを学ぶということも、大変重要なことです。 

資金調達のタイミング 

 資金調達のタイミングについては「早ければ早いほど良い」と言えます。例えば、エンジェルやベンチャーキャピタルから出資を受ける場合は、経営者の能力や事業、プロジェクトの内容が出資に大きく関わるので、その時は「投資家に出会えたとき・評価されたとき」がそのタイミングであると言えるかもしれません。 

 しかし、例えば雑貨店を開いて地域の人たちと交流しながら経営したいなどの場合は、エンジェルやベンチャーキャピタルとは無縁な場合がほとんどです。そしてこの場合は、自己資金では足りない分を政府系金融機関などからの融資に頼ることになります。 そして、そのタイミングは早ければ早いほどよいのです。 

 さらに時期を限定すると、開業前がベストと言えます。例えば、会社を設立し開業までは何とか自己資金で賄えたとしても、その後の経営は大変です。キャッシュフローがプラスになることはまずありません。すでに顧客を得ている段階で開業する場合は別かも知れませんが、開業後すぐにキャッシュインされることはまずなく、出たとしてもそれ以上にキャッシュアウトが多いのが普通だからです。 

 創業初期の経営は本当にいろいろな問題が発生し、日々アクシデントに見舞われます。時には借りた店舗の家賃をすっかり忘れていて、いきなり資金繰りがショートしたというような笑い話のような残念な話も実際にあるのです。 

 また、今後新事業や事業転換を考えている場合ですが、このような場合は「業績が好調な時」に調達を考えましょう。経営が悪化して必要性を感じたから調達する、では残念ながら遅いのです。資金調達はその必要性をよく考えて、調達は早めにすることを心がけましょう。

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