企業内における経営者と社員の考え方の関係性が、同一になっていくことはなかなか難しいと考えられます。まず経営者と社員の根本的な違いは、企業内における役割です。企業を経営する立場を選んだ経営者と、企業に従事することを選んだ社員とでは、考え方や意識が違ってくるのは当然のことです。
ここでは、根本的な部分から企業内における経営者と社員の考え方の違いを下記の項目で取り上げていきます。
「結果」と「経過」
経営者は、企業の利益向上と存続保持を考える立場であるため「結果」を重視する傾向が見られます。一方で社員は、課せられた業務や実績など、仕事を行なったことに対して評価を気にする受け身の立場であるため、「経過」を重視する傾向が見られます。
これらは、経営者と社員の根本的な考え方の違いと言えるでしょう。両者の考え方の違いの差を埋めていくには、お互いの立場を少しでも理解する必要性があります。経営者は、経過を見て社員を評価して良い結果を出させ、社員は、自分たちの力で企業の利益を向上させて存続させるという気持ちで仕事をすることが理想ではないでしょうか。
給料を「支払う側」と「受け取る側」
経営者とは社員に給料を支払う側であり、社員とは経営者から給料を受け取る側であるということでも、両者の考え方は違ってくると考えます。給料を支払う側である経営者は、社員にその給料に見合う働きを求め、経営状況や利益向上を常に重視する主体的な考え方があります。
給料を受け取る側である社員は、企業に生活保障をされているという考えがあるため、基本的に企業に守られて働いているという受け身の考え方なのです。しかし近年、日本の経営風土も変わってきています。終身雇用制度も崩壊しているといった現状で、経営者は倒産・社員はリストラを余儀なくされることも多々ある世の中です。そのため、経営者と社員の協力意識が重要になると考えます。
目的達成に向けての思考パターン
経営者と社員とでは、目的達成に向けての思考パターンに違いがあると考えます。達成すべき目的があるとして、経営者は先に希望する具体的な結果のイメージを描きます。一方で社員は、先に目的を達成するための戦略や戦術を考えます。
両者において、そのような傾向が強いのではないでしょうか。それは、企業内においての経営者と社員の役割とも関連付けされることでもありますが、なるべく両者で目的と結果のイメージを共有できるようにすることが望ましいあり方なのです。
いかがでしょうか。経営者と社員、考え方の違いをお互いが把握し受容することで企業内で良い関係性を作ることが可能になります。企業の更なる発展のため、それを仕事上での思考の改善のために上手く活用することも必要ではないでしょうか。
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