PDCAは、今となっては様々な業種で使われるようになてきた単語であり、多くの会社が多かれ少なかれPDCAを導入されています。しかし、実際に導入しているからと言って必ずしも成果が出ているのではなく、うまくPDCAを利用できていなくてかえってPDCAの弊害により苦しんでいる会社もあるのではないでしょうか。そこで、PDCAを回していくことで生まれる弊害とその対処法について説明したいと思います。
1. 未来のことを見ていない
PDCAは今まで行った事業計画などについて、どの点がよくてどの点が悪かったのかを分析して、次の計画の時に改善し事業の効率をよくするためにあるものです。しかし、PDCAはあくまで過去のことについての視点が中心となるので、未来の展望までは視野に入れていないものなのです。過去のことばかり見て現在の状況が見えていないとなると、市場の流れが読めずに会社は顧客や市場に合わせた製品などを作り出すことができないということになってしまって、かえって業務の効率化を妨げる原因となってしまいます。
そのため、PDCAを利用する際には過去のことだけでなくこれからの未来のことについての視点も入れるようにして、少しでも市場の流れなどにおいて行かれないような計画などを立てていくべきなのです。時代に取り残されないような工夫がPDCAを導入することによって生まれる弊害に対する対処法の一つです。
2. PDCAで設定している目標が低すぎる
PDCAを回していくことで生まれる弊害としてもう一つ考えられるのは、PDCAで定めた目標自体が低すぎるために、せっかくPDCAを利用しても低い目標で達成して満足してしまっていることから、PDCAによる業務効率の改善・効率化などの効果が全く得られていない状況に陥ることになってしまうことです。
このようなことは、元々社内などで向上意識が低いため目標設定などをしても現状に満足しきってしまったり、そもそも確認作業自体も雑に済ましてしまっていることなどから、PDCAサイクル自体が形骸化してしまっていることが原因になっています。このような状況では、いくらPDCAを行っても作業効率の改善などが実現することは期待できません。
このような場合には、より高い設定を導入してモチベーション自体を高めるようなPDCAとは別の刺激を会社内に与えることによって有効に生きるような意識改革をしていくのがいいでしょう。
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