退職の挨拶やスピーチで何を言ったらいいのだろうと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、退職の挨拶・スピーチで気をつけておきたい注意点やポイントを詳しくご紹介します。
最後の挨拶やスピーチを上手に話したい人はぜひ参考にしてください。
- 退職の挨拶・スピーチで気をつけておきたい注意点
- 退職の挨拶・スピーチで感動させるための3つのポイント
- 出産で退職することになったときの挨拶・スピーチのポイント
退職の挨拶・スピーチで気をつけておきたい注意点
退職をすることになると、引き継ぎや次の勤務先の準備など考えなければいけないことがたくさんあります。
そのうちのひとつが、退職の挨拶です。円満退職するためにも、退職の挨拶やスピーチは大切です。
上手に退職の挨拶やスピーチをするために、まずは退職の挨拶やスピーチで気をつけておきたい注意点を確認しましょう。
注意点1.批判的・ネガティブな内容は避ける
退職の挨拶・スピーチで気をつけておきたい1つ目の注意点は、批判的・ネガティブな内容は避けることです。
会社を去ることになり、もう二度と関わらないからといって、溜まりに溜まったストレスを発散することは絶対にNG。
今後も良好な関係性を維持できるように努めましょう。
たとえ、会社に不満があったとしても、公の場で伝えることは社会人としての信頼を失うことに繋がりかねません。
自分のためにも、また相手を不快にさせないためにも、スピーチのは明るい内容のほうがいいでしょう。
どうしても、ネガティブな内容を話したいときは、ネガティブな内容を話した後にポジティブな内容を話すようにしてください。
「このホテルは安いけど汚い」と「このホテルは汚いけど安い」では、与えるイメージが異なります。
同じように、スピーチや挨拶でもネガティブな内容の後にポジティブな内容を話すと、いいイメージを残せます。
注意点2.笑顔で視線をあわせながら話す
退職の挨拶・スピーチで気をつけておきたい2つ目の注意点は、笑顔で視線をあわせながら話すことです。
長年お世話になった先輩や上司などの前で話すときでも、緊張や恥ずかしさがあるのではないでしょうか。中には、大勢の前で話すのが苦手な人もいるでしょう。
しかし、退職の挨拶やスピーチは、現在の勤め先で最後となる公に挨拶できる機会です。
顔をうつむけて、ボソボソと話していては、聞こえない可能性もあります。また、笑顔がなければ印象も悪くなってしまいます。
笑顔で、一人ひとりと視線をあわせながら挨拶することを心がけてください。
視線を合わせるのが恥ずかしい人は、集まっている人の後ろの壁や景色を見たり、目ではなく鼻あたりを見たりするなどして、視線を送りましょう。
注意点3.お世話になった人には個別にも挨拶を忘れない
退職の挨拶・スピーチで気をつけておきたい3つ目の注意点は、お世話になった人には個別にも挨拶を忘れないことです。
退職の挨拶やスピーチは、今までお世話になった人への個人的なメッセージではなく、全体に感謝を伝えるものです。
そのため、全体に挨拶をしてよしとするのではなく、特にお世話になった相手には、個別に感謝の気持ちを伝えに行きましょう。
相手が忙しそうで、話す時間も作れないのならば、メールや手紙で感謝の気持ちを伝えることをおすすめします。
特に、気持ちのこもった手書きの手紙は喜ばれるのではないでしょうか。
退職の挨拶・スピーチで感動させるための3つのポイント
「どうせなら最後にする挨拶でかっこいいことをいいたい」「みんなを感動させたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。
以下では、退職の挨拶・スピーチで感動させるための3つのポイントを詳しくご紹介します。
ポイント1.失敗を語る
退職の挨拶・スピーチで感動させるための1つ目のポイントは、失敗を語ることです。
ついついやってしまいがちですが、退職時の挨拶で自らの功績を語るのはNGです。
ただの自慢話になってしまい、聴いている人にとってはあまり面白い挨拶・スピーチではなくなります。
聞く人に「あの頃」を思い出せる失敗談を語る
自らの功績を語るのではなく、聞く人に「あの頃」を思い出せる失敗談を語ることをおすすめします。
「新人の頃は、○○部長によく叱られて、毎日へこんでいたことを覚えています」のように、自らの失敗によって迷惑をかけてしまった人の名前を出すこともいいでしょう。
聞く人に「あの頃お前はそうだったよな」と当時の記憶を思いださせるような話をしてみてください。その懐かしさと、現在の成長した姿に、きっと思わず感動してしまうはずです。
失敗談を話すときはお世話になった人の顔を見る
また、失敗談に登場する人物の顔を見ながら話すと、その場にいる人に「別れ」の雰囲気を伝えられます。
「最後の別れなんだな」と思わせることで、別れを惜しまれることになるでしょう。
失敗談を話す際には、お世話になった人の顔を見て話すことをおすすめします。
しかし、失敗談を話すからといってネガティブになりすぎないように注意してください。
「全然仕事ができなくて申し訳なかったです……」のように暗い話になると、感動よりも重い空気になってしまいます。
失敗談を話すときは、失敗に加えて成長したことを付け加えましょう。
例えば、「毎日〇〇さんに怒られていましたが、ご指導のおかげで〇〇できるようになりました。〇〇さんには心の底から感謝しています」のように、マイナスからプラスのことを言うと、印象のいいスピーチになります。
ポイント2.今後を語る
退職の挨拶・スピーチで感動させるための2つ目のポイントは、今後を語ることです。
定年退職・転職・寿退職など会社を辞める理由は人によって様々でしょう。
しかし、今後の人生が続いていくことは変わりません。これからの自分の未来を語ることで、相手に希望を分け与えるでしょう。
「会社で学んだこと」は具体的に話す
今後を語る場合でも今の会社の内容と絡めて話すと、いい挨拶やスピーチになるでしょう。
「この会社で、学んだ○○ということを活かしていきます」と語る場合は、何を学んだのか具体的に伝えることが重要です。
退職する会社で何を学んだのか、どう成長したのかを具体的に話すことで、同じことを学んだ同期や仲間が、当時の経験を思い出すかもしれません。
入社当時の思い出と退職するという事実がリンクすれば、胸にぐっと込み上げてくるものがあるでしょう。
例えば、「何度も注意していただいた言葉遣いを同期の〇〇と一緒に毎日勉強していたことは忘れません。磨き上げたこの言葉遣いを、次の会社でも活かしていきたいと思います」のように具体的に話しましょう。
前向きな気持ちであることを伝える
別れを悲しんでしまい、「本当は辞めたくないです」のように、会社から離れられない様子を見せるのは辞めましょう。
自分は新しいステージにいくために退職するという、そんな前向きな気持ちを全力で伝えてみてください。
そうすることで、お世話になった職場の同僚や上司たちも「自分たちも頑張らないと」という前向きな気持ちになるはずです。
悲しい気持ちだけで終わらない、前向きなスピーチにすることを心がけましょう。
ポイント3.台本は作らず、話すエピソードだけ決めておく
退職の挨拶・スピーチで感動させるための3つ目のポイントは、台本は作らず、話すエピソードだけ決めておくことです。
退職のスピーチという大事な場面では、台本を用意したくなってしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし、台本を用意しそれを読むことでは、なかなか感動的なスピーチにはなりません。
台本は用意せずに自分の言葉をストレートに伝える
退職のスピーチで感動してもらいたいなら、皆の前に立ったときに感じたことをストレートに伝えてみましょう。
たどたどしくても、話がまとまっていなくても、心に響く何かが伝わるはずです。
全く何も考えずにスピーチをするのはNG
もちろん、全く何も考えていない状態で退職のスピーチを行うことや、当たり障りのない言葉でスピーチを終えるというのはNGです。
「あのエピソードを話そうかな」「○○さんにはお世話になったから話に出そう」など、事前に簡単な内容や話の大枠を決めておきましょう。
話すエピソードを決めておいたら、あとは当日を迎えるだけです。失敗を恐れず、お世話になった職場の人たち最後の挨拶をしましょう。
「緊張して頭が真っ白になってしまったらどうしよう」と不安な人もいるのではないでしょうか。
何も言えなくなって黙ってしまうと、場が暗くなってしまいます。何も言えなくなるのを避けるために、言いたい内容の一部を書いたカンニングペーパーを作ってみてはいかがでしょうか。
台本を作ったとしても丸覚えするのではなく、どうしても困ったときは、カンニングペーパーを見ると決めてスピーチの準備をしておくことがおすすめです。
出産で退職することになったときの挨拶・スピーチのポイント
退職の理由は人によって様々でしょう。上記では、どのような理由であれ話せるポイントをご紹介しました。
以下では、出産で退職することになったときの挨拶・スピーチのポイントをご紹介します。
出産を理由に退職する人はぜひ参考にしてください。
ポイント1.出産のことについて触れるのはなるべく避ける
出産で退職することになったときの挨拶・スピーチの1つ目のポイントは、出産のことについて触れるのはなるべく避けることです。
出産が決まり、幸せムードいっぱいの挨拶をするのは、好ましい挨拶だと思う人もいるのではないでしょうか。
しかし、妊娠や出産については、人によっては思い悩んでいる問題かもしれません。思わぬことで傷つけてしまうことのないように、できれば出産のことにあまり触れないほうがベターです。
ポイント2.仕事を辞めることが残念であることを伝える
出産で退職することになったときの挨拶・スピーチの2つ目のポイントは、仕事を辞めることが残念であることを伝えることです。
仕事を教えてくれた上司や同僚は、突然の退職に悲しんでいる場合もあります。自分は未来のことしか考えていないようなスピーチをすると、上司や同僚は「自分たちのことはどうでもいいのか」と悲しい気持ちになるかもしれません。
どの退職の挨拶やスピーチでも同じですが、やはり基本は仕事のことについて触れ、退職することが残念であることを表明するスピーチが好ましいでしょう。
その中で、仕事でお世話になった上司や同僚などのエピソードを交えて感謝の意を示すことをおすすめします。
ポイント3.将来について触れるのもGOOD
出産で退職することになったときの挨拶・スピーチの3つ目のポイントは、将来について触れることです。
出産後の仕事について触れるのも挨拶としてはOKです。
出産後、仕事に復帰する意志があるのか、それとも育児に専念するためにそのまま主婦になるのかは人それぞれでしょう。
しかし、新しいチャレンジをする旨は、仕事の経験を生かすことに繋がり、聞いている人も快く送り出す要因のひとつになります。
心のこもった退職のスピーチを
- 批判的・ネガティブな内容は避ける
- 失敗を成長とともに語る
- お世話になった人には直接感謝の気持ちを伝えることを忘れない
本記事では、退職の挨拶・スピーチについて気をつけておきたい注意点やポイントを詳しくご紹介しました。
「立つ鳥跡を濁さず」といわれるように、最後のスピーチは聞く人の心に残るような内容にしましょう。
スピーチ内容は、明るい話や今後の未来の話をすることを意識してください。
本記事を参考に、最後のスピーチや挨拶を考えてみてはいかがでしょうか。
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