さまざまな変化のある新年度は、新たに年間目標を設定する必要がある。
気持ちをリセットし、モチベーションが高くなっている新年度というタイミングで「この1年、どういう目標を持って仕事を進めていくか」と考えるのは、業績を伸ばすためにも有用だ。
会社やセクションごとの目標設定をする立場でなくとも、セクションごとの目標を個人目標として可視化&棚卸しすることが必須である。
漠然とした年間目標ではなく、具体的でいて可視化できる年間目標の立て方について紹介したい。
数値目標(年間目標)の立て方とは?
年間目標は、セクションなどの意思決定などによって定められることが多い。
たとえば、部署単位で「新年度の目標は、顧客単価と販売数のアップとする」と意思決定されたとしよう。
その後、「年間で○%顧客単価を上げ、販売数を×%アップする」という数値目標を設定できる。これが部署単位での「年間目標」となるのだ。
しかし、実際に動くスタッフにとって「1年」という時間は長すぎて、「ピンとこない」と感じるだろう。
「数値目標(年間目標)」を設定したら時間軸を狭めて、再度目標設定を行う
数値目標を設定した後は、その目標の時間軸を狭めることによって目標達成への道筋が見えてくる。
年間目標ではピンと来ない、という人は年次目標を「月間目標→週間目標→1日の目標・ノルマ」というように、分解していくといい。
こうして年間目標の時間枠を狭めていくことによって、「今の自分はどうすれば良いか」が考えやすくなるのだ。
「年間目標」から「個人目標」を立てるなら、“1日の目標”を定めよう
年間目標は日々の積み重ねによって、達成されるものだ。
年間目標の時間枠を狭めて、最後は「1日」における目標を立てるというところまで考え詰めてみてほしい。
1日の目標を定め、日々着実に目標を達成していけば、年間目標を達成する可能性も自ずと高くなるはずである。
部署全体の年間目標を達成するための“個人目標”であることを忘れずに、目標設定を行ってほしい。
年間目標を達成するために必要な“可視化”をする方法
年間目標を達成するためには、適切な方策や各スタッフが自覚すべき心構えを“可視化”する必要がある。
下記からは、各スタッフが年間目標を達成するための心構えなどを可視化するための方法を紹介したい。
1枚の紙に「数値目標(年間目標)」「方策」「心構え」を書く
おすすめしたいのは、前項の時間枠での数値目標と、目標達成するための方策などを1枚のシートに書くという方法だ。
まずは1枚の紙に部署の意思決定を1行〜2行で書き記し、数値目標も記載する。そこに方策や心構えを書き加えていこう。
年間目標を「紙1枚」に書く理由は“目標を可視化するため”
実は「紙1枚」に書くというのが、目標達成のために重要なことである。
もしそれが10枚のペーパーに文章がぎっしり詰まったものであれば、ほとんどの人が一度目を通しただけで机の奥にしまってしまうはずだ。
目標は常に手近なところに置いて、折に触れて見返す必要がある。そうしなければ、真の意味で「目標を可視化する」ということにならないのだ。
複数の目標を設定した場合は「1目標につき1枚」と考えよう。とにかく、誰もがデスクの周辺に置いたり貼ったりできるサイズ感にしてほしい。
「ひと目でわかる」——これこそが目標を可視化するのに最適な書き方なのだ。
以上、目標設定の主体がセクションや会社という前提で話してきました。
しかしこれは、ビジネスマンが個人で目標設定する場合にも、有効な方法。
シンプルかつリアルな「ひと目でわかる」目標の書き方、参考にしてみて下さい。
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