組織が安定して成長していくために欠かせないのが評価指標です。評価指標は目的までどの程度の段階にあるのかを確認するためだけではなく、現在の評価を認識することで従業員のやる気を引き出す効果も発揮します。評価指標は設定を誤ると正しく機能しないだけではなく、かえって組織運営を阻害することになってしまうこともあるでしょう。組織の成長のためにも、正しい方法で評価指標を設定することが求められます。ここでは、組織が成長していくために必要となる明確な評価指標の立て方について解説します。
目標と達成プロセスから評価指標を立てる
目標の明示は基本中の基本です。目指すべき目標が明示されていなければ、達成度合いを測る評価指標を立てることはできません。従業員全体が目標を共有するためには、なるべく短い言葉で具体的な目標を明示する必要があります。やりたいこと、やるべきことを短い言葉で提示してください。目標を設定したら、目標達成までのプロセスを明示しましょう。ここでいうプロセスとは、具体的な手法や作業手順だけではなく、金額や人数など数字で表すことができる定量的計測可能なものを示します。数字で表すことができるものを評価指標として用い、各従業員の業績を数値化して達成度合いを測りましょう。
数値で測れないものに評価指標を立てる
金額や人数のように数字で表せる定量的計測可能なものについては、数値をそのまま評価指標として設定することができますが、組織の成長のためには数字で示すことができない要素に関しても評価指標を立てる必要があります。リーダーシップ育成やサービス、信頼度などは組織の成長に欠かせない要素ですが、数値で明確に示すことができないものです。こういった要素に対して評価指標を立てるためには、関係者にアンケートを取って意見を求めたり、業務運営に関するレポートの提出を求めたりして評価を下す必要があります。事前に一定の基準やルールを設けておき、それに沿って評価を下すことで、公平性持った評価指標を設定することが可能になるでしょう。
環境要因に評価指標を立てる
組織の成長に関係するのは、従業員の行動だけではありません。組織内の要素だけではなく組織外部の環境からの影響も大きく関係してくるのではないでしょうか。環境要因についてに評価指標を立てる必要があります。外部環境の変化によって組織運営にどのように影響があるのかを観測し、環境要因が組織の成長にどのような影響を与えたかを評価指標として立てるようにしましょう。
組織が成長していくために必要な評価指標とは、関係する要素を定量的・定性的に評価することができなくてはいけません。適切に設定・運用されることで評価指標と組織の成長との相関性を測定し、組織運営に役立てることができるようになりますので、しっかりと指標を立てるようにしましょう。
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