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企業の新卒採用を始める時期が2016年卒から遅くなる2つの理由

Kazuhiko Tanabe

2014/03/28(最終更新日:2014/03/28)


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by The Urban Scot
 これから就職活動をする予定の人は2016年卒から新卒採用の時期を遅くなるということは既に知っていることだと思います。2016年卒からは大学3年生の3月頃から就職活動を行い、翌年までには就職が決定しているのが理想的、ということです。しかし、なぜ就職活動の時期を遅らせたのか。今回、その理由を書いていきます。これから就職活動を控えている人の参考になればと思います。

学業へ支障が出るため

 まずひとつの理由として学業への支障が出るという点があげられます。以前であれば大学3年生の12月頃から解禁になっていましたが、実情はインターンシップや企業体験を含むと大学3年生の8月頃から既に開始していました。また、インターンや体験会で優秀な人材を企業が発見するとすぐに囲い込みが発生し、3年生から4年生にかけて就職活動に時間を取られてしまいます。そうなると、必修科目となる授業や他の授業も欠席するしかなく最悪の場合単位が不足して卒業できないと言う事態を招くことになりかねません。そのため企業としても卒業が出来ないと言う不測の事態に備えて、就職活動を遅らせたのだと思います。

 しかし、いくら遅らせたと言っても優秀な人材がいれば囲い込みを行うのは目に見えています。そのため、非公式にですが、大手の場合は確かに就職活動を遅らせますが秘密裏に採用活動を行い、学生を採用していく可能性もあるでしょう。

グローバル化に対応させるため

次に、グローバル化に対応するために就職活動を遅らせたという意見があります。留学生の多くが大学3年生の春から夏にかけて外国に飛び立ち大学4年生の春頃に帰ってきます。そのため、以前の就職活動期間だと完全に出遅れてしまい大手への採用はほぼ終了しています。そうなると留学しない方が有利ではと思ってしまい、留学をしない学生が増えているという見解があるのです。そのため確かにグローバル化に対応させるために、就職活動を遅らせたのは良い判断だと思います。

 
 以上が、新卒採用を始める時期が2016年卒から遅くなる理由です。以前の新卒採用では確かに勉強に支障が出てしまったり、海外へ留学していた方にとって不公平があったと思います。結果としてどうなるかはまだわかりませんが、新卒採用に向けて良い結果を出したいという人は是非頭に入れておいてください。

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