会社で組織が効率よく動き、業績を立てて行くためにはそれに適した人数を事前に把握しておくことが役立ちます。ここでは、組織の適性人数についてお話していきます。
組織の適性人数に関しての研究
基本的に、企業における適性な組織の人数は150人程度とされています。人類の出発はアフリカですが、その時の1つの集団当たりの人数は150人という研究があります。その研究では、150人であったため自然の猛威にも耐える事ができ、生きのびることができたとされています。
このことから、共同体・宗教団体・軍隊・企業などの適性規模は100~200人程度だとされてきました。特に軍隊は、命をかけて戦う組織のため最大限の力を発揮できるように最適化が行われます。その人数が150人程度だとされます。
また、別の観点からも150人という数字が出ています。霊長類においては脳の重さと共同体の人数は比例するという研究があります。そこから計算すると、組織の大きさは人間では150人が適性となるようです。
脳が大きければ言語が発達し、意志疎通も上達するが、相手がどこの誰で、どのような繋がりを持っていたかを知りながら良好な関係を保つことができる集団が150人だとされます。
マーケティングにおける組織のあり方
マーケティングの精神を部署や担当者に徹底する場合には、最大で150人くらいの組織であることが適性です。全体的なミッションの共有化や最適な活動を行うのであれば、それ以上になるとミッションが徹底されなくなる可能性があります。
マーケティングミッションを共有化する組織が150人を超えるのであれば、別ブランドや別機能を付けて管理することがよいでしょう。 ただし誤ってはいけないのは、150人の組織であれば放置していても機能するというわけではありません。責任者が150人を統括して初めて、そのミッションを徹底することが可能になります。
また、大組織であれば150人の倍数で組織の拡大が可能になります。しかし、人数が増えればミッションは薄くなり、同時に会社らしさが失われていく傾向にあります。このように組織の効率化を図るには、それに適した人数で組織を構成する必要があります。適した人数に適した判断を与えてこそ、初めて組織が回りはじめ、業績を上げていくことが可能になります。
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