会社に昇給を交渉する時に最も重要になるのがタイミング。たとえ正当な昇給要求であっても、交渉のタイミングが悪ければうまく成立しないこともありますし、働きもしないのに賃上げのことばかりに熱心な厄介者と思われてしまいかねません。
昇給を求めるのにベストなタイミングと一体いつなのでしょうか。今回は、昇給交渉するのにふさわしいタイミングについて紹介します。
決算が終了したタイミング
会社経営にとって最も大きな節目となるのが決算。利益が確定した決算終了のタイミングで昇給交渉を行えば、会社側にも賃上げを行うだけの余裕があるので交渉が成功する確率も高まります。自分の仕事が会社にどれだけの利益をもたらしているのかをアピールして、昇給を勝ち取りましょう。
会社に損失が出てしまった場合、昇給交渉は難しくなりますが不可能ではありません。たとえ赤字であっても、業務上どれだけ会社に貢献したのかを示すことは可能です。自分の果たした役割に対して給与が低いと感じているのであれば、交渉を行ってみるだけの価値はあります。
また、決算時期は年度の利益や損失を確定する作業であると同時に、新入社員が入社するタイミングでもあります。初任給が低く抑えられていた場合は、新入社員と比較して自分の給料が低すぎると訴えれば昇給を求める十分な根拠になるでしょう。
担当業務が終了したタイミング
昇給を成功させるためには、自分の業績や有用性をアピールして会社側に自分の価値を認めさせなくてはいけません。自分が担当していた仕事が成功をおさめたタイミングで昇給交渉を行えば、会社にどれだけ貢献したかということを具体的な成果として示すことができます。
このプロジェクト成功による利益が○○円なのだからそれに見合うだけの給料がほしい、と交渉を行えば、会社側も無下に断ることが難しくなるでしょう。自身がプロジェクトの成功にどの程度貢献し、どのような形で関わったのかをしっかりとアピールしてください。
直接的に担当した業務以外にも、人材管理や業務マネージメント、進行管理など組織としてビジネスを行う上で欠かせない業務も重要なアピール材料。自分の担当していた部門がどれだけスムーズに運営されていたのかをうまくアピールできれば、管理能力を評価して昇給を勝ち取ることができるでしょう。
転職を決意したタイミング
給料に不満を抱いたり、業務内容が自分の意に沿わないものであったりなど、転職を考える理由は人それぞれでしょうが、転職しようと考えたタイミングこそ、もっとも昇給交渉に適したタイミングでもあるのです。
会社で働き続けようと考えているのであれば、昇給交渉の失敗によるマイナス面を考えて交渉のタイミングを探らなければけませんが、転職を決意しているのであれば昇給交渉によるマイナス面の影響を考慮する必要はなくなります。
過大に思える要求でも強気で昇給を求めることが可能になるのです。会社側があなたを高い給料を払ってでも引き留めたい優秀な人材だと考えているのであれば、大幅な昇給に合意してくれる可能性もあるでしょう。
昇給交渉のタイミングは、会社側に昇給を認めるだけの経営的余裕がある、もしくは自身の有用性をうまく相手に認めさせることができるタイミングで行うのが、最も交渉成功率が高まるベストなタイミング。ここで紹介したタイミングを上手く見計らって、交渉してみてはいかがでしょうか。
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