ビジネスパーソンが成功するか否かを左右する勉強。そんな勉強の効率を高めるアイテムが「ノート」だ。
ビジネスにおいて役立つ「社会人が勉強するときの簡単なノート術」を押さえて、英語の勉強やビジネス書での学習を効率よくこなそう。
これが基本! 社会人に役立つ勉強ノート術4選
社会人に役立つ勉強ノート術①:デキる人は「記憶」ではなく、ノートに「記録」
仕事や勉強ができる人は、勉強(作業)の意味や目的を理解するためにノートを取っている。
考えたことや気づいたことなどを書き込んで、自分なりの勉強ノートやマニュアルを作ってみよう。
勉強の意味や目的を理解しながら自分なりに気がついたことをノートに書き込んでいくことで、目的意識を持って仕事や勉強に取りかかるトレーニングになる。
社会人に役立つ勉強ノート術②:勉強効率アップのための方眼ノート
多種多様なタイプのノートの中から、できる社会人が選ぶのは「方眼ノート」。東大生も勉強をする際に、方眼ノートを使っている人が多いそうだ。
方眼ノートが勉強ノートに選ばれる理由は、縦罫ノートや横罫ノートよりも自由度が高いから。
勉強しながら思いついたアイディアを書いたり、図面を書いたりすることができるため、社会人には方眼ノートがおすすめなのだ。
社会人に役立つ勉強ノート術③:1ページ1テーマで美しいノート作りを
勉強をするときにノートを取る目的は、自分の頭の中にインプットされた情報を整理すること。
頭の中にインプットした情報を整理するためには、「ノート1ページにつき、1テーマをまとめる」のがおすすめだ。
1ページ1テーマにすることで勉強ノートが美しく整理され、ノートを開いたときに一目で重要なポイントがわかるようになるので、ぜひ試してみてほしい。
社会人に役立つ勉強ノート術④:方眼ノートは3分割して使う
ノート術③で紹介した「1ページ1テーマ」で書いたページを「事実」「気づき・解釈」「行動・要約」に3分割して情報をまとめると、方眼ノートをより効率的に使うことができる。
「重要なポイントや事実」はノート左部分に、「事実に対する気づき、解釈」はノート中央部分に、「気づきや解釈を踏まえた具体的な解決策(行動)や全体の要約」はノート右部分に書き込む。
3項目に分けることによって、ノート全体を左から右へと流して読めるようになるのだ。
また、単に事実だけを書き込むのではなく、事実に対する気づき・解釈や、具体的な解決策を書き込むことで思考を整理できる。
3分割構成のノート作りで、ロジカルな思考を身につけよう。
ロジカルな勉強ノートの書き方まとめ
- 方眼ノート1ページには1テーマのみ書き込む
- ページの中は「事実」「気づき・解釈」「行動・要約」に3分割する
- 【ノートの左部分】重要なポイントや事実
- 【ノートの真ん中部分】事実に対する気づきや解釈
- 【ノートの右部分】気づきや具体的な解決策、全体の要約
基本的なノートの書き方を“仕事”に応用するには?
先ほど紹介したノート術は勉強だけではなく、ビジネスシーンにも十分応用できる。
仕事のミスを減らしたり、仕事の効率を上げるたりするために自分だけの「仕事ノート」を作ってみよう。
仕事ノートを作ったら、毎日仕事ノートを書く癖をつけることをおすすめしたい。
帰りの電車の中でも帰宅して一息ついてからでも、1日の仕事を振り返ってノートをつけよう。
仕事ノートの書き方①:仕事でミスをしたときに書く
何か仕事でミスをしたときは、ノートにその日のミスを必ず記載しよう。
「どんなミスをしたか」「なぜそのミスが起きたか」「どのように対処したか」「上司や他のメンバーからどんなアドバイスをもらったか」、ノートの1ページを3分割にするノート術を応用して記録しよう。
ミスを分析するという意識で記録していくことで、ミスを繰り返し犯すことを防げるのだ。
仕事ノートの書き方②:仕事で成功したときに書く
仕事でミスをしたときと同じく、仕事で成功したときもノートに記録する癖をつけよう。
「成功した仕事内容」「なぜ成功したか」「今後、その成功をどう生かしていくか」をノートに書き込む。
自分のどのような行動や判断が成功に繋がったかを細かく振り返り、成功体験を記録していこう。
あとで成功体験を振り返って読んだとき、自分の成長を実感できてモチベーションに繋がったり、自信をもつことができたりと、仕事でプラスになることが多い。
仕事ノートを作ったら、欠かさずに成功体験を記録していこう。
仕事ノートに書くべき3つのポイント
- 内容:その日に何があったのか
- 理由:なぜそれが起こったのか
- 展望:それを踏まえて今後どうするか
仕事ノートの書き方③:翌朝のチェックを忘れずに
作った仕事ノートは、仕事を始める前に再度チェックすることを忘れないようにしよう。
前日のミスを再びチェックして記憶に刻むことで、「同じミスを繰り返さない」という心理が働くようになる。ノートチェックの習慣づけが、ミスを改善することに有効なのだ。
前日に仕事で成功していた場合は、ノートを見返すことで仕事のやる気が増し、モチベーションの向上につながる。
せっかく仕事ノートを書いても、翌朝にチェックしなかったら意味がなくなってしまうので要注意だ。
英語勉強にはどう活かす? ノートを使った英単語勉強法
仕事にノート術を応用する方法について紹介したところで、次は勉強の目的に合ったノート作りについて紹介したい。
まずはビジネスパーソンでも勉強している人が多い「英単語」について学ぶためのノートを活用した勉強法について見てみよう。
英単語を勉強するときに「ノート1冊」だけ使うのはNG
英語や英単語の勉強には、複数冊のノートを使おう。
1冊のノートに英単語を繰り返し書く勉強をしているのであれば、今すぐノートのとり方を変えたほうがいい。
ひたすら英単語を書き続ける単純作業の繰り返しでは、大きな勉強効果は見込めないからだ。
覚えられなかった英単語を「2冊目のノート」に書く勉強法
ノートを2冊以上用意したら、1冊目のノートに覚えたい単語を書き出そう。1日10個ぐらいの単語数でいいので、どんどん書き出して覚えるのだ。
次の日には、また新しく10個の単語を書く。単語を書くときにノートの前のページを見返したときに覚えていない単語は、2冊目のノートに書こう。
このノート術を繰り返すことで2冊目のノートが、自分が覚えにくい英単語だけを集中的に学ぶことのできる英単語帳になるのだ。
資格勉強にはどう活かす? 資格勉強で注意するべきノートの使い方
多忙なビジネスパーソンにとって、資格勉強はなかなかハードルが高い。
効率よく資格勉強をするためにも、ノートを作る上での2つの注意点をチェックして、最短で資格を取得しよう。
資格勉強ノートを作る際の注意点①:ノートをきれいに書こうとしない
いざノートをとろうと思うと、文字や配列などをどうしても綺麗に書きたくなってしまうかもしれない。
しかし、限られた時間で行う資格勉強中に、ノートを取ることに多くの時間を割いてしまうのはあまりにも非効率だ。
勉強する資格にもよるが、多くの場合、資格勉強のためのテキストはすでに存在している。
自分で改めてノートをきれいに作るのではなく、ノートにはよく間違えるものをまとめるなどして、勉強内容を暗記することを目的に使おう。
資格勉強ノートを作る際の注意点②:問題集を解きっ放しにしないこと
資格の勉強をする際、問題集や過去問の解答をノートに書いていく人も多いだろう。
ノートに丸つけしながら取れた点数に一喜一憂したり、復習が面倒だったりもするとは思うが、資格勉強においては復習が大切なのだ。
漠然と問題集を解くだけでなく、「なにを間違えたのか」「今後どうすれば間違えないか」などをきちんと振り返ろう。
何度やっても覚えられない内容があるときは内容をノートにまとめたり、印象的な解説をメモしたりしよう。ノートを復習のためにフル活用して、資格取得を目指そう。
読書にはどう活かす? 読書記録ノートの書き方と注意点
ビジネスパーソンは、ビジネス書や専門書を読んで勉強する機会も多くあるはず。しかし、その読んだ本を“読みっぱなし”にしてはいないだろうか?
本は読書ノートにアウトプットすることで、より理解を深めることができる。
正しく読書記録ノートをつけて、読んだ本の内容をより深く理解しよう。
読書ノートの書き方①:有益な箇所に印をつける
本を読んでいて有益だと思う箇所には、蛍光ペンなどで印をつけよう。色を付けてわりやすく印をつけた後で、読書ノートに書き込むのだ。
本を汚したくなければ、印象に残った部分に一言メモを書いた付箋を貼って印をつけよう。「なぜ有益に思ったのか?」「なぜ印象に残ったのか?」などのコメントを残しておくと、後に読書ノートをつけるときに役立つ。
付箋やマーカーで印をつけることで、後で読み返したときにも有益な箇所がわかりやすくなるという利点もあるので、ぜひ試してみてほしい。
読書ノートの書き方②:「ノートで得た知識」「感想・意見」「行動・要約」の3分割で書く
蛍光ペンを引いた本の重要ポイントだけではなく、感想や意見もノートに書こう。「本で得た知識」「感想・意見」「行動・要約」と、1ページを3分割してノートを作るのだ。
蛍光ペンを引いたポイントは、ノート左部分「本で得た知識」にまとめる。ノートに書き込むときは、他の人にノートを見られることを意識してわかりやすく記そう。
箇条書きで記入し、必要があれば図や表を使ってノートをまとめていくのだ。
次に、本で得た知識に対する所感はノート中央「感想・意見」にまとめよう。自分の所感をノートに書き込むことで、勉強したことの理解がより深まる。
ノート右部分「要約・行動」は有益な箇所だけで構わないので、本の簡単な要約と、本で得た知識を自分がどのように活用するかを書いてみよう。
そうして書いたノートを何度も確認していくうちに、本で吸収した内容を自分のものにすることができるのだ。
読書ノートを書くときの注意①:あらすじは必要ない
読書ノートを書くことを勧めたが、読書ノートを作る際には“2つの注意点”がある。
1つ目の注意点は、「読書ノートにあらすじを書き込む必要はない」ということだ。あらすじをだらだら書くだけでは、勉強したことを自分の知識にできない。
読書ノートには本から得た情報を取捨選択し、自分に必要な情報だけを書き込もう。
「自分には何が必要か」「何が必要ないか」を考えながら読むことで、本の内容が頭に残りやすくなる。
読書ノートを書くときの注意②:読書ノートを読書の目的にしない
読書ノートを書くために読書をするようになってしまうと、勉強のための読書という意識がなくなってしまう恐れがある。
読書ノートを作る目的は、勉強の効果を高めるためだということを強く意識しよう。
社会人がノートをつけることは、勉強にも、仕事にも非常に役立つ。
上手なノートの使い方ができれば、勉強も仕事も両方とも上手くいくはずだ。
今まで「ノートをいつ取ればいいかわからなかった」「ノートを上手に活用できなかった」という人は、ぜひ今回紹介したノートの使い方を参考に、効率的に勉強に励んでみてほしい。
転職でキャリアアップを目指すなら「ランスタッド」
学生が使うイメージが強いノートだが、社会人もうまく活用することでスキルアップに繋げることができる。
「キャリアの幅を広げたい」「もっと新しい仕事に挑戦したい」「自信のあるスキルを伸ばしたい」そんな思いを持つ人は、今よりも挑戦が求められる企業に転職するのもおすすめ。
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成長意欲を強く持つ人は、ぜひ「ランスタッド」を活用して挑戦的なキャリアを築いてみてほしい。
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