「会社の上司や同僚との付き合いはどれくらいするべきなのかな」と、社内の人との付き合いについて悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、プライベートな時間を割いてまで会社の付き合いをするべきかという悩みにお答えしていきます。
出世と会社の付き合いの関係や、いいコミュニケーション方法を知りたい人はぜひ参考にしてください。
- 会社内で出世するためには上司との付き合い方が大切
- 会社のイベントや飲み会、プライベートなどの付き合いはするべきなの?
- 会社で出世するために気をつけたいコミュニケーション方法
会社内で出世するためには上司との付き合い方が大切
会社の人との、プライベートな付き合いを面倒に思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、会社内で円滑に仕事をしたり、出世したりするためには上司との付き合い方が大切です。以下ではどのように上司と付き合っていくかについてご紹介します。
ゴマをするのではなく、良好な人間関係を築く
会社内で円滑に仕事をしたり、出世したりするためには上司との付き合い方が大切だと聞いて、「会社内でうまくやっていくためには、上司にゴマをすらないといけないのか」とがっかりした人もいるのではないでしょうか。
しかし、ゴマをすることと、良好な人間関係を築くことはまったく異なります。「出世するためにとりあえずゴマをすっておこう」という考えは上司に見透かされ、逆に出世から遠のくこともあるでしょう。
必要以上に親しくなる必要はありませんが、逆に仕事に支障をきたすほど人間関係が悪いのもNGです。スムーズに仕事ができる程度の良好な人間関係を築くことは大切だと覚えておきましょう。
直属の上司との付き合い方
また、出世を考えている人にとっては、直属の上司との付き合い方に注意が必要です。特に知っておくべきことは「出世していく過程で、現在の上司もそのライバルになりうる」ということです。上司とは近すぎず遠すぎない適度な距離感を持つことが必要となってくるのです。
直属の上司にべったりで、まるでその「子分」に見えるような関係を持つことはあまりよくありません。また、「YESマン」になることも絶対に避けなければなりません。
しっかりした信頼関係を結びながら、「それ以上、深い人間関係は結ばない」という意識を持って、時にブレーキを踏むことも必要になってくるのです。
「上司を味方にする。しかし、必ずしも自分は上司の味方というわけではない」という微妙な人間関係を作れれば、長期的な出世のために最適な環境づくりができたと考えていいでしょう。
上司の上司も意識しておくことも忘れない
「上司」というと、どうしても直属の上司をイメージする人も多いのではないでしょうか。しかし、自分にとっての上司はその1人だけではありません。
たとえば、キャリアの浅い社員にとって、直属の上司は係長。その上には課長がいて、さらにその上には部長がいます。この状況を常に俯瞰しておく必要があり、係長にいくら好かれていても、その上の課長、部長の評価を得なければ、「小さな出世」しかできません。
おすすめしたいのは、たとえば新入社員の場合は配属が決定した瞬間からその部署のリーダー、つまり部長の目を意識することです。
仕事に慣れてきたら、その上の担当重役まで視野に入れるとよりいいでしょう。いきなり担当重役と付き合いを持つことはほとんどありません。しかし、早い段階からそうした意識を持つことで、後の良好な関係を築きやすくなるのです。その重役の個性や社内的評判、立場を評価しておくことが会社での出世のための準備となるでしょう。
会社のイベントや飲み会、プライベートなどの付き合いはするべきなの?
出世を意識した際には特に、上司や同僚の付き合いは大切になります。
しかし、プライベートな時間を犠牲にしてまで、会社のイベントや飲み会、プライベートなどの付き合いはするべきなのでしょうか。
会社や部署のカルチャーによって、イベントやプライベートな飲み会などの頻度は違う
月に一回の飲み会なら楽しく行ける人もいれば、半年に一回なら行ってもいいと思える人もいるように、人によって会社のイベントに参加したい頻度は異なるでしょう。
同様に、飲み会の頻度も会社や部署によって異なります。
飲み会にあまり参加したくない人が飲み会が多い部署に配属されてしまうと苦痛に感じることが多いでしょう。
もし、これから転職活動をする場合には、会社のイベントの頻度などを確認しておくと、自分にあっているのかどうかを事前に判断できるかもしれません。
距離を縮めるために重要なイベントは出ることがおすすめ
では、会社のイベントはどの程度参加するのがいいのでしょうか。
すべての飲み会の参加を拒否してしまうと「協調性がない」と思われたり、相手との距離が開いてしまったりする可能性があります。
そのため、距離を縮めるために重要なイベントは出ることがおすすめです。
例えば、新年会や忘年会などの開始と締めくくりの重要なイベントだけは参加するように、参加する飲み会の線引をしてみてもいいのではないでしょうか。
苦手な場合は、我慢せず距離を置くことも吉
重要なイベントは参加したほうがいいとはわかっていても、飲み会に参加することがどうしても苦手な人もいるでしょう。
飲み会が苦手な人が我慢して飲み会に行き続ける必要はありません。我慢してまで飲み会に行くストレスで仕事が嫌いになったり、体を壊したりしては意味がないからです。
そもそも飲み会は親睦を深めるためのものです。飲み会以外にも十分に親睦を深めることはできるので、どうしても苦手な人は飲み会から距離をとってもいいのではないでしょうか。
もしくは最後まで参加せずとも「1時間だけ参加する」など、途中で切り上げることも可能です。
自分にあった方法で、飲み会と人付き合いのバランスをとるようにしましょう。
会社で出世するために気をつけたいコミュニケーション方法
飲み会やイベント時以外にも、会社で出世するために気をつけたいコミュニケーション方法をご紹介します。
コミュニケーション方法を工夫することで、上司と良好な関係を築きましょう。
意図的に1対1で話す機会を作る
自分のことを知ってもらうためにも、意図的に1対1で話すことを心がけましょう。
大体の企業はワンフロアにデスクがずらっと並んでおり、会話は常に誰かに聞かれている状態です。打ち合わせや会議も1対1で行われることはほぼありません。
つまり、周りにいる同僚の本音は、社内ではわからないことが多いでしょう。積極的に1対1で話す場を設けて、相手の「本当の想い」を聞いてあげることをおすすめします。それだけで相手は思っていることが言えてスッキリし、自分の好感度や信頼度も上がること間違いないでしょう。
相手の想いと自分の想いが同じなら、尚更距離が近づくはずです。1対1で話すことで、自分の味方を増やしていきましょう。
感謝の気持ちを、必ず伝える
出世するために「先輩や上司からの評価」は重要なポイントです。自分の何気ない一言が、出世を左右することもあります。
例えば、自分が大口の案件を獲得できたときに一言感謝の気持ちを伝えるだけで、印象はかなり違ってきます。例えば「本番前にプレゼンを見てもらったおかげです」のように手伝ってもらったことに感謝しましょう。
資料を作ったのもプレゼンを行ったのも自分かもしれませんが、そこまでのレベルなれたのは1から丁寧に教えてくれた先輩や、厳しい指摘をしてくれた上司のおかげではないでしょうか。
何もできない知らない人に、1から教えるのは大変なことです。自分の時間を割いて協力してくれた人には、キチンと感謝の気持ちを伝えましょう。「ありがとう」と言われて、気分が悪くなる人はまずいません。この一言だけで、自分がピンチなときや自分の評判を聞かれたときの答えは変わってくるのです。
社内外の人とのコミュニケーションを大切にする
会社は自分1人だけで、回っているものではありません。
自分や自分の周りにいる人たちが「チーム」となって、プロジェクトを動かし会社自身を動かしていっています。まずはチームメンバーに認めてもらうことが大切です。
そのためにも、周りの人たちとは積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。
「何か手伝えること、ありますか?」「出張のお土産です。よかったら、どうぞ。」些細な一言でも、相手を慮る気持ちがあれば伝わります。
「あなたのこと、気にかけてますよ」という気持ちが伝われば大丈夫です。声をかけたメンバーは、自分のことを気にかけてくれるようになるでしょう。自分がピンチに陥った際は助けてくれるかもしれません。
この小さな積み重ねがチーム内の評価につながり、出世への1歩となります。
キーパーソンを味方につける
「キーパーソン」というと、社長や部長などの地位が高い人を想像する人も多いのではないでしょうか。
しかし、出世するためのキーパーソンは「社内で影響力がある人」のことをいいます。
営業成績が常に上位な人、いつも発注があって忙しそうなデザイナーさんなどの社外で高く評価されている人は、キーパーソンといえるでしょう。
会議や打ち合わせでもキーパーソンの意見は注目されています。「○○さんが言うなら…」と方針転換になることもしばしばあるのではないでしょうか。
キーパーソンほど忙しく努力しているので、なかなか話をする機会はないかもしれません。しかし、キーパーソンは自分を成長に導いてくれる人です。
タイミングを見つけて尊敬していること、教えてほしいこと、自分が考えていることなどを短く伝えましょう。あとは努力している姿勢を見せ、自分から積極的に声をかけていくことも大切です。
自分を慕ってくれて努力をしている人を無下にはしないでしょう。社内で影響力を持つ人が少しでも自分に興味を持ってくれているだけで、周りの評価も変わり始めるでしょう。
出世して、上に上がっていくと求められる能力も変化していきます。コミュニケーション能力もそのひとつです。また、自身のスキルも磨き続ける必要があります。
このような自分の努力が、出世を自ずと引き寄せていくのではないでしょうか。
自分なりに会社の人との付き合い方を考えよう
- ゴマをするのではなく、良好な人間関係を築く
- 上司の上司も意識しておくことも忘れない
- キーパーソンを味方につける
本記事では、会社付き合いの上手な方法、コミュニケーションの活用の仕方などをご紹介しました。
会社の人間とうまくやっていくことは、出世のためにも仕事を順調にこなすためにも大切です。
本記事を参考に、自分なりの会社付き合いをやってみてはいかがでしょうか。
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