転職希望者が転職先で入社初日に、どのような抱負を語るべきでしょうか。転職者にとっては。転職初日の入社日はとても意気込みの強い日です。これから訪れる新しい日々に胸おどる時でもあります。
そして転職者が新入社員と違うのは、これまでのキャリアに裏打ちされたプライドや自信を確固としてもっている点です。転職先としても新入社員と転職者ではそれぞれ求めるものが違います。その点で少し注意しておきたい部分があります。
1,転職先の人に気を使う
転職者の場合、これまでの社会経験に裏打ちされた自信とプライドを持っていることが多いでしょう。入社初日の挨拶で抱負を語るときは、他の社員を刺激しないように努めましょう。
「自分はこれからこの会社の業績を回復させる自信があります」とか「これまでの経験を活かしてこの会社でもイノベーションを起こしていきます」など、あたかも自分がこの会社の救世主であるように振る舞ったり、改革者であるというような抱負の語り方は周囲の反感を買う可能性があります。
2,新入社員ではないけれど新参者
転職者にとって転職とは、自分の人生にとってのステップアップと捉える傾向があります。しかし転職先の社員にとっては、転職者というのはあくまでも新入社員にすぎないのです。
転職者を快く受け入れるかどうかは、この新しい同僚たちが決めるといってもいいでしょう。そこで仕事を滞りなくこなす自信があったとしても、挑戦的な姿勢で抱負を述べるということは極力控えた方がいいと言えます。
3,控えめな姿勢を保つ
転職者の入社時、何か抱負を語る機会があれば、あくまで控えめな姿勢を貫くことが大切です。むしろ「これから指導の方をよろしくお願いします。」というように自分はまっさらな状態ということを装ったほうが無難です。
自分は仕事ができるというアピールや抱負の語り方は、他の社員にとって違和感や挑発的な捉え方をされる恐れがあるのです。新しい生活に不要な対立構造を持ち出さないためにも、控えめで低姿勢な謙虚なスタイルで臨むことが大切です。
転職時の入社初日は非常に大切な瞬間です。これから新しい生活が始まるので新しい職場のみなさんから暖かく受けて入れてもらいたいものです。その時の抱負の語り方には、十分な注意が必要です。
そのためには、自分がこれまでに築いてきたキャリアやプライドを自覚する前に、転職先の人たちがそこでこれまで築いてきたキャリアとプライドを意識することが大切です。それを理解すれば自分が新参者であることが分かり、もしそこで自分が培ったキャリアを武器に大きな業績が挙げられれば、きっと転職先の人からも認めてもらえるでしょう。
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