仕事をしているとどうしてもミスが発生してしまうものですが、そのミスを起こしたのが同僚であった場合はどうすればいいのでしょうか。ミスは対応を誤ると被害を拡大することになり、結果的に会社に大きな損害を与えてしまうことになります。今回は、同僚から仕事のミスを相談されたときの対処法について解説します。
ミスの内容を確認する
同僚が自分に相談してきているということは、すでに自分一人の手に余る状態だということです。
まずはミスの内容を詳しく聞き出しましょう。ミスがどのようなものなのか、ミスにいつ気付いたのか、何か対策はとったのか、すでに被害は出ているのかといった内容を詳しく確認してください。注意しなければいけないのが、人はミスを過少に申告する傾向があるという点です。見栄や恥ずかしさから、実際よりもミスを過少に申告する人は珍しくありません。説明内容にうそや漏れが無いかをきちんと確認し、正確な内容を聞き出してください。
ミスに対する対処法を考える
ミスがどのようなものなのかを確認したら、対処法を考えます。まず最初に考えなければいけないのが、上司に報告すべきかどうかという点です。組織全体のことを考えれば速やかに報告したほうがいいのですが、同僚の立場を考えると自分たちで何とかしたいという気持ちも理解できます。
そこで、まず最初に自分たちの力だけで対応可能かを確認し、可能であれば上司に報告せずにミスの後始末をし、手に終えないようであればミスを上司に報告しましょう。上司への報告は、対応策を添えて報告すると効果的です。ミスを犯したことで同僚が責められるのは仕方がありませんが、具体的な対応策を添えて報告すれば叱責は最小限に抑えられます。
その際に注意しなければいけないのが、ミスを隠そうとするあまり上司への報告をためらっているうちに被害が拡大してしまうということです。自分たちだけで対応できればベストですが、少しでも対応が難しそうだと感じたら速やかに上司に報告してください。上司に報告してしまえば、そのミスの責任の一端を上司も担うことになります。
全力で迅速に対応する
自分たちだけでミスに対応するのか、上司に報告して判断を仰ぐのか、どちらの選択を取るにしてもミスをカバーするために全力を尽くさなくてはいけません。対処の主体となるのは同僚ですが、相談されたあなたも自分のできる範囲で協力してください。
直接的な作業には関わらなくても、普段同僚が担当している仕事を替わってあげたり、さりげなく仕事をフォローをするだけでも十分です。自分のできる範囲で同僚に協力してあげましょう。ただし、協力するのは自分の仕事に影響を及ぼさない範囲までです。
ミスの対処を手伝った結果、自分の仕事にミスが生じては元も子もありません。自分の仕事はきちんと処理し、余裕があればフォローしてあげましょう。ミスについて相談された場合は自業自得と突き放すのも一つの方法ですが、同僚のために何かできる事を探すのが、共に働く仲間としての良い態度だといえます。
同じ職場で働く仲間として、出来るだけミスのフォローはしてあげて下さい。力を貸しておけば、次に自分がミスを犯した時に助けてもらえるかもしれません。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう