新入社員にとって会議で発言することは、ついつい躊躇ってしまうもの。何か間違ったことを言って流れを止めてしまったりしたらどうしよう、などと考えて気遅れしてしまいがちですが、積極的に発言することで得られることも多く、黙って過ごしていてはせっかくの会議を有意義に過ごせません。今回は、新入社員が会議で恐れずに発言出来るようになるために必要な思考法について紹介します。
1. 会議をコミュニケーションの現場と考える
会議とは、一つの共通した目的を達成するために集まった仲間たちの、大切なコミュニケーションの場。特にプロジェクトを始めるにあたって一番最初に開かれる会議では初めて見る顔も多く、積極的なコミュニケーションが何よりも大切になります。
会議をコミュニケーションの場として考える場合、ただ会議が終わるのを待ってじっとしているだけでは、参加した意義がありません。積極的に発言をして顔と名前を覚えてもらえれば、会議に参加した意味が生まれます。もし的外れな発言をして場の空気を乱してしまったとしても心配いりません。目的は顔と名前を覚えてもらうことなのですから、後で個別謝罪に行って話をする良いきっかけができたと考えておきましょう。
あの時的外れな発言をした人物である、と覚えてもらえれば成功です。フォローは後からいくらでもできますから、会議では失敗を恐れず積極的に発言して、自分をアピールしましょう。
2. 会議を意見集約の場と考える
会議は多種多様な意見を参加者から求める場でもあります。意見は、色々な立場の人から聞くことで多様性が生まれるため、新入社員という立場からの意見も貴重なもの。他の人には絶対にまねできない新入社員という立場を生かすためにも、自分の考えを率直に発言しましょう。
たとえ発言内容が他の人とは異なっていても、その発言は新入社員から発せられたということが重要な意味を持ちます。発言内容の価値を決めるのはあなたではなく、会議の参加者全員です。
新入社員から発せられる意見が、他の立場からは出されないような意外な発言という可能性も大いにあり得ます。たとえ的外れな内容であっても、意見を述べるだけで十分会議に貢献できます。臆することなく発言していくようにしましょう。
3. 会議を意思伝達の場と考える
ある特定の人物を中心に進められるプロジェクトの場合、会議はその人物の考えを他の人たちに伝えるための場という性質を帯びることになります。例えば、カリスマ的な経営者や芸術家、職人やクリエイターがプロジェクトリーダーである場合、リーダーの意思を尊重し考えを現実にすることが、プロジェクトの成功ということになるのです。
そのような会議では、何よりもリーダーの考えや指示が会議の参加者全員にミスなく伝達されることが重要。個人の意見やアイデアを求められているのではなく、リーダーの意思を忠実に実現することが成功につながるのですから、会議で分からない事や不明確なことがある場合、積極的に発言してリーダーに確認を取ることが正しい行動となります。
例えば、著名な建築士がビルを設計・建築する場合、プロジェクトの参加者がすべきなのは建築士のアイデアを正しく汲み取って理想通りのビルを建てること。この時に開かれる会議では、新入社員であっても積極的に発言し、意思統一と理想像のすり合わせをしなくてはいけません。積極的に発言することで意志のズレが無くなり、理想通りのビルを建てるという成功に近づくのです。
会議で最も重要なのは、プロジェクトを成功に導くための努力。そのためにはリーダーであろうが新入社員であろうが関係ありません。立場や役職を超えて積極的に発言し、自らの担当する業務を滞りなくこなせるようにすることが、会議を有意義なものにしていくのです。
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