新入社員にとって遅刻は厳禁。もっとも、すべてのビジネスマンにとって遅刻は避けなければならないことですが、新入社員は特に周囲の目が厳しいでしょう。しかし、遅刻してしまうことは誰にでも起こりえることです。出社時刻に遅れてしまったら、真っ先に上司のデスクへ行って報告するのがビジネスマナーです。その時、どのように報告すればいいのか。上司が不在の場合はどうすればいいのか説明しましょう。
「遅刻の理由は正直に報告」が鉄則
上司のデスクへ行ったら、何はさておき遅刻を詫びます。「○○のために遅れました」と、自分からその理由を説明することは控えます。「遅刻いたしました。申し訳ございません」、まずはこう詫びて、頭を下げます。
上司は「どうしたんだ?」と、理由を尋ねます。そこで初めて「実は…」と理由を報告するのです。理由は正直に説明するのが鉄則。例えば、「寝坊しました」「駅に着いた時に忘れ物に気がついて家に戻りました」と正直に話し、「以後、二度とないようにいたします」と頭を下げればいいのです。また「目覚ましを2つ用意することにします」や「明日からはもう少し早く家を出発します」といった善後策を示すとより良いでしょう。
寝坊をしたことがない人間はいないため、一度の寝坊があなたの評価を下げることはないと考えていいでしょう。もちろん、交通機関のトラブルが原因なら、その通り報告します。そして、不可抗力であっても「申し訳ありません」と詫びることを忘れないで下さい。最悪なのは、「いやー、参りましたよ。××街道が大渋滞で…」などと、グチめいた報告をすること。作り話をするのは論外です。
上司が不在の場合
上司がすでに外出してしまったり、会議へ出席している場合は、上司が席に戻るのを待って報告します。出張などで上司の帰社がない場合は、メールで上司に報告しておきましょう。上司が他のスタッフから聞いて、あなたの遅刻を知ることもありえます。その「先手を打つ」意味でも、また、自分の誠意を示す上でも、早めのメール連絡は有効。上司は部下、特に新入社員についてはすべて把握しておきたいと考えるものなのです。
メールは簡潔にすることが大切。「本日、出社時刻に遅刻してしまいました。申し訳ありません。以後、十分気をつけます」という、遅刻報告だけにしましょう。理由説明は必要ありません。
なお、上司不在の場合は、それを確認したらすぐに、セクションの近い席の人に「○○課長は出張中でいらっしゃいますが、遅刻の報告はどなたにすればよろしいでしょうか?」と聞くことをおすすめします。上司の補佐役のような立場の人がいない限り、ほぼ100%「出張から帰ってから、報告すればいいんじゃないの?」と答えるでしょう。それを想定した上で、あえて聞いてみるのです。「誠実さ、真面目さ」のアピールになります。この「上司不在」のケースが、新入社員にとってはやっかいですが、それをうまく利用すると、遅刻の際の「危機管理力」が評価されるかもしれません。
以上、新入社員が遅刻してしまった時の報告で気をつけるべきことを紹介してきました。遅刻は避けるべきですが、もし遅刻をしてしまった場合は、ここで述べたことを意識して報告するようにしましょう。
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