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転職者が入社日に緊張しないための「振り返り術」—— 過去の経験が今に活きる

Shingo Hirono

2014/03/25(最終更新日:2014/03/25)


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by faungg's photo
 入社初日、転職して初めて出社する日は誰でも緊張するものです。最初に押さえておきたいのは、緊張は入社日に出勤してから数時間で消えるということ。つまり、前日から当日の朝、家を出て移動して会社につき、中へ入る。

 そこが緊張のピークで、実際に会社の中に入って動き始めてしまえば、やがて必ず緊張はなくなっていきます。ここが、社会経験のある転職者ならではの強みといっていいかもしれません。ここでは、そこまでの緊張を緩和し、緊張を感じずに入社するための「振り返り術」を話していきます。

初めて社会に出たときの事を振り返る

 緊張を感じたら、過去の自分を振り返ってみることをおすすめします。まずは、学校を卒業し社会に出た「あの日」のこと。これは人生において大きな出来事ですから、多くの人が覚えているでしょう。その時も緊張したと思います。細かいことは覚えていなくても、入社日のことや新人研修の時のこと、配属された部署で挨拶したことなど、断片的にいくつかの「あの日」が浮かんでくることでしょう。

 その時の緊張を振り返り、今の自分と比較してみるのです。いかに「あの日」の自分が幼かったか、未熟だったか気づくはず。同じように緊張しているように見えても、実は質も量も当時と今とではまったく違うのです。「今の自分は、こうして過去の自分の振り返りをするだけの余裕がある。」という自覚を持って下さい。それは、当時の自分にはできなかったこと、思いつきもしなかったこと。確実に、人生のステージは上がっているのです。

前職のことを振り返る

 次に、前職の「振り返り」をしてみます。思い出したくないこともあるでしょうが、全てがそうではないでしょう。前職で経験した仕事、出会った人、そして実績。できるだけプラスの出来事を振り返り、「自分はこんな道を歩んできた」という自己確認をするのです。

 ただ「あんなこともあったなあ」と、ぼんやり思い出すのではなく、よりリアルに振り返ります。「あの時、自分がああいう判断をしたから、トラブルを未然に回避できた」や「気軽に提案したアイデアが上司に認められて、新しいシステムが部署内に確立した。あの時のアイデアは今も部署内で生き続けている」といったように、自分の実績について改めて評価。これは、楽しい時間の使い方と言っていいでしょう。

 そして、その時「今の緊張」は忘れているはず。意識が「今」に戻ったとき、その振り返りが自信になって、緊張の質と量が変化していることでしょう。


 緊張は「今」を強く意識すればするほど大きくなります。入社日に過去を振り返る。一見、後ろ向きな行為のように感じられるかもしれません。しかし、そうして過去を再評価することは、これからの仕事にも必ず生かされるはず。「緊張している時間」を有効利用して明日に繋げるという、転職者ならではの方法と言えるのではないでしょうか。

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