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組織の目的達成に必要な「ヒト」と「モノ」のマネジメント・アプローチとは?

Shingo Hirono

2014/03/23(最終更新日:2014/03/23)


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by midorisyu
 「組織で大切なことはマネジメントだ」ということを、言われている人も多いかもしれません。そもそもマネジメントとは、何なのでしょうか?

 マネジメントとは一般的に「目標、目的を達成するために必要な要素を分析し、成功するために手を打つこと」と言われています。要は、ビジネスの目的達成のために必要な、ヒト、モノなどの管理といえるでしょう。「マネジメント・アプローチ」とは、それらに対し、効果的に働きかけていく方法です。今回は、ヒトとモノに絞って、マネジメント・アプローチの方法について説明していきます。

1. ヒトのマネジメント・アプローチ

 企業は、人なしでは語れません。企業の経営において最も重要な経営資源と言えるでしょう。ただ、現代では、ブラック企業などという、労働環境の悪さや、高い離職率の会社が社会問題になっています。こんな時代だからこそもう一度、人の管理や重要性を認識していくべきではないでしょうか。ここでは、心理学的観点から人の行動メカニズムを見ていきたいと思います。

 例えば、ピグマリオン効果というものがあります。これは、期待することによって、相手も期待に応えるようになっていくというもの。ここから分かることは、人は高い期待をされると、それに応えようと努力するということです。こういった人間の心理を理解した上で、マネジメント・アプローチができると良いでしょう。

2. モノのマネジメント・アプローチ

 これは、生産性の管理とも言えます。工場でも営業でも、モノの管理はすぐに生産性や売上に影響してきます。例えば、自社で扱っているモノの仕入先、製造行程、梱包、出荷…その流れを頭に入れ、問題点はないか考え、関係部署に聞いて回ってみましょう。そうすれば、全体像が見え、新しい手法も浮かぶかもしれません。

 モノのマネジメント・アプローチとしておすすめしたいのが、「5S」です。5Sとは、

1. 整理(いらないものを捨てる) 
2. 整頓(決められた物を決められた場所に置き、いつでも取り出せる状態にしておく) 
3. 清掃(常に掃除をして、職場を清潔に保つ) 
4. 清潔(整理・整頓・清掃を維持する) 
5. 躾(決められたルール・手順を正しく守る習慣をつける)

 という5つの頭文字をとって生まれた言葉です。工場では特に整理・整頓を重視します。整理や整頓のできていない工場からは、決して高品質のモノは生まれないし、生産性も上がらないからです。こうして、見るものを絞っていくと、より効果的マネジメントが行えるでしょう。


 以上、ヒトとモノに絞って、マネジメント・アプローチの方法について説明してきました。組織の目的を達成するためには、ここで紹介したことを踏まえて活動していくことが大切なのではないでしょうか。

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