企業を成長させていくためには、様々な戦略を立案し、実行に移します。大規模なプロジェクトとなる事業戦略の策定などには、多数の人員が振り向けられることもありますが、実際は少人数でそれぞれの部署などの機能的な戦略を練らなければならないケースが大半と言えるでしょう。そして、その戦略を少人数で実行するということも多いはず。ここでは少人数で戦略を策定する場合に必要な要素を挙げていきます。
1. 戦略策定のリーダーを決める
少人数とは言え、やはり戦略を策定するためには、情報を的確に判断し、まとめあげるリーダーが必要です。通常は役職者ということになりますが、全員現場レベルの担当者の場合であったとしても必ずリーダーを決めましょう。
リーダーはバランス感覚に優れ、周囲から信頼される人材が適任です。リーダーを決め、リーダー中心の体制をとることが、戦略策定初期段階におけるる最も重要な要素と言えるでしょう。
2. 業務を分担して役割を明確化する
戦略策定にはまず内的要因や外的要因の分析が不可欠です。少人数でそれらの分析を行う場合は役割を分担し、明確化することが重要になります。
少人数では効率的に素早く分析を行う必要があるため、分析するターゲットが外部の経済状況や同業他社の状況、内部の自部署、他部署の場合、それぞれを担当する人員を決め、かぶらないように割り振りましょう。これをリーダーを中心に、うまく配分していくことが大切です。
3. 全員参加のブレーンストーミングで意見を出し尽くす
ブレーンストーミングとは、チームでアイデアを出すときに使われる手法で、結論や反論を気にせずにそれぞれがとにかく思ったことを述べ、多くのアイデアを出すという考え方です。
ブレーンストーミングでは、どんな意見も否定せず、それをさらに広げていくようなアイデアを次々に出していきます。少人数ではアイデアに限りがあるため、全員で意見を出し合って、新しいアイデアを導く必要があります。全員で考え、全員でアイデアを出し合う、これが戦略を絞り込む前に必要な要素です。
4. 出し尽くされたアイデアを基に、リーダーが戦略を最終決定
意見が出し尽くされたところで、リーダーがそれを集約し、戦略を最終決定します。資源、人員などを加味した戦略にするため、メンバーにも連携し、修正・検討を重ねて最終決定します。戦略策定に必要な要素はリーダーシップと情報、そしてたくさんのアイデアです。
少人数の体制でこれらの要素をうまく引き出すためには、上記のように役割の明確化や全員の能力を引き出す戦略作成方法が有効と言えるのではないでしょうか。ぜひ参考にして下さい。
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