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企業の業績を判断する重要な「経営指標」の効率的な覚え方

Shingo Hirono

2014/03/22(最終更新日:2014/03/22)


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by Takashi(aes256)
 企業の業績を判断する経営指標には、実に様々なものがあります。また、細かく言うと同じ経営指標でも、指標を算出する人や機関、団体などの考え方によっては、実はそこに含まれる数値に微妙な違いがある場合もあります。そのため、曖昧なものも含めた経営指標をすべて覚えるということは、現実的とは言えません。特殊な部署などを除き、一般的には通常業務上では細かい経営指標はあまり必要ないと思います。

 しかし、重要な経営指標は覚え方を知っておいたほうが良いでしょう。では経営指標の覚え方で、効率的かつ有効な方法はあるのでしょうか。

カテゴリーに分類して覚える

 経営指標は、収益性、効率性、安全性という、3つのカテゴリに分類されています。最も手っ取り早い覚え方と思われるのは、まずはこのカテゴリーを覚え、追加でそのカテゴリに含まれる代表的な指標を覚えておくというものです。

 しかしここでの大前提は、この3つのカテゴリの名前は何が何でも覚えておかなければいけないということ。そして経営指標と言われてこの3つのカテゴリがぱっと出てくるようになれば、あとはそのカテゴリに重要な経営指標を紐づければよいのです。

 収益性であれば総資本経常利益率や売上高営業利益率などをセットとし、効率性であれば売上債権回転率や固定資産回転率などをセットとします。また、安全性は流動比率や固定比率などをセットとします。

 1つのカテゴリについて、2つくらいの経営指標が紐づけられれば良いでしょう。この覚え方は、かなりざっくりしていますが、少なくとも通常のビジネスでは、この程度の経営指標を知っていれば、さほど困ったことにはならないはずです。

暗記しない

 経営指標の覚え方でよく失敗するケースが、丸暗記です。どんな人でも経験していると思いますが、このような数値は、覚えようとしているその期間は丸覚えでも何とかなるものです。しかし、少し経営指標から離れてから再度思い出そうとすると、見事にすべて忘れていることが大半。

 暗記が得意で、かつその記憶力が持続するといった才能を持っている方は、丸暗記は最も効果的な覚え方と言えます。しかし大半の方はそうではないはずです。暗記に頼らず、経営指標には3つのカテゴリがあったということを思い出し、その3つのカテゴリが何だったかを思い出し、その意味を考えて、最終的に頭の中の経営指標を引っ張ってくるというのが、現実的で効率的な覚え方ではないでしょうか。

 それぞれの立場や業務内容にもよりますが、会社をマクロな視点で考えるとき、やはり必要になるのは経営指標です。そして業務上の責任が重くなり、マネジメント業務が増えてくると、必然的に会社全体にとって有効な決断をしなければいけなくなってきます。


 特に経営層の会議などでは経営指標はよく出てきます。その際に、「わかりません」と言わなくても済むよう、カテゴリーに分け、暗記しない覚え方を一度試してみてはいかがでしょうか。

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