PDCAサイクルを回していくと組織にどのような影響を与えるのでしょうか。組織は、部・課のようなグループ、所属する人で構成されます。PDCAサイクルは個人が活用することが多いですが、ここではPDCAサイクルを回しながら、仕事を行うことで組織にどのような影響を及ぼすのか見ていきたいと思います。
PDCAが人に与える影響
PDCAサイクルをうまく回せるようになれば、仕事を行う意欲が向上します。小さな仕事の改善から始まり、企業全体の改革に繋がる大きな改善にまで取り組むことができます。また、PDCAサイクルを回している人は実効性のある計画を立てる事が出来、また数値的に物事を判断できるため、問題に対しての問題解決能力が向上します。
PDCAが組織に与える影響
人が成長し、所属するグループへ影響を与えると、さらに組織への影響に及び、沈滞した組織を活性化させることが出来ます。組織が活性化すれば、組織間の人の交流が盛んになり、組織の壁を超えた仕事ができる組織体質を作り出します。企業組織の場合では生産性向上による収益アップとなり、企業の収益アップと共に競争力の強化に繋がるのです。
また組織の年間計画を立てる際、PDCAサイクルを活用し、実績の評価を数値的に行うことで組織の計画の効果が数値で現すことができます。
すると、次年度の目標・計画が立て易くなり、年次的な効果が把握できれば、中長期的計画が立て易くなり、組織としての有効な目標・計画が立案できるのです。結果、本社から支店、事業所さらに各個人まで、一貫した意思統一の基で中長期計画を立案する事ができます。また計画の評価を行う時に、組織の抱える良い点、悪い点が洗い出しやすくなるため、組織の根本的な改善点が明確に示されます。
PDCAサイクルをうまく回すために必要なこと
PDCAは計画を立て、実施した結果を評価して、計画したものが実行できるようにすることですが、どの段階でも必ず問題に直面します。その問題を解決する為に、必要な事があるのです。
PDCAサイクルを推進する人
PDCAサイクルを回し始める初期の段階では、組織の一部だけが回っても、他が動いてくれず、活動が停滞してしまうといったことが起こりがち。PDCAサイクルを組織全体が回していけるように、PDCAの説明、部門間の調整をする人が必要になります。
管理手法の研修
例えば、改善したデータを解析する場合、ある程度の解析能力が必要です。あるいは、問題ができた時、問題解決方法を習得して、解決できる能力が必要になります。PDCAサイクルを回し始める前に、管理手法の研修の受講を計画すべきでしょう。
サポート体制
初めてPDCAサイクルを回す時はうまくいかない事がほとんどです。行き詰まりが出た時には、チームが結束して、全員で解決に当たることが必要です。また上司からのサポートも必要になるでしょう。逐次報告を受ける、質問するなどして諦めない力、視点を変える力を養うべきです。
PDCAサイクルが組織に与える影響は、人的面と経営的面があります。企業組織であれば、人が育つことで経営基盤が強化され、組織が強化されることになります。また、経営そのものを数値的に把握できることで、効果的な経営ができるようになります。
PDCAサイクルをうまく回すためには色々な工夫が必要です。実績が出たら、その実績を発表することも良い方法かもしれません。自分自身の成長に繋がると同時に、他のグループへの影響にもなり、全体の底上げを図ることができるでしょう。
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