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会社の送別会でスピーチをする時の話の組み立て方 ——「送る側」「送られる側」それぞれのスピーチ

Shingo Hirono

2014/03/21(最終更新日:2014/03/21)


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会社の送別会でスピーチをする時の話の組み立て方 ——「送る側」「送られる側」それぞれのスピーチ 1番目の画像
by nubobo
 会社の送別会では、送る側と送られる側それぞれにスピーチを求められます。送られる側のスピーチが必須なのは言うまでもありません。しかし送る側も、その送別会のセクションのトップリーダーはもちろん、それ以下のスタッフにもスピーチを求められることは少なくありません。ここでは、100%求められる送られる側と、トップリーダーを含めた送る側のスピーチについて、マナーに即しつつも味があり情もあるスピーチについて考えてみたいと思います。

送られる側、退職者のスピーチ

 会社の送別会の主人公は送られる側、すなわち退職者です。その主役のスピーチが会社の送別会のメインイベントと言ってもいいでしょう。上司、同僚、あるいは部下に対して感謝の念を述べるのが趣旨になります。退職の理由によって、その話の組み立ては当然異なってくるでしょう。

 まず、定年退職の場合。このスピーチが、実は一番気をつけなければなりません。というのも、現在のチームスタッフが知らないような昔話を長々としてしまいがちだからです。「先代が健在な頃はこうだった…」というような話は、下手すると今の会社の体制・現況ついての「批判」に聞こえかねません。また、昔話は特に若い社員にとっては、まったく関心がなく、聞くのが苦痛にさえなってしまうでしょう。

 長年勤めた会社の最後のステージ。若いスタッフにも気持ちよく送り出してもらいたいもの。そのためにも、「昔話」はできるだけ控え、できれば昔話には触れないことをおすすめします。あくまで現在のスタッフと共有できる話題を取り上げ、「今の感謝」を述べるといいでしょう。

 結婚退職の場合は、自分の結婚について話をする必要はありません。参加者全員が「そんなこと、わかってる」と感じるでしょうし、結婚の自慢話になってしまいがち。あくまでも、これまでお世話になってことへの感謝に絞って、スピーチの内容を組み立てるべきです。

 転職などの中途退職の場合も同じです。感謝の念を表明したあと「この会社で経験し培ってきたスキル、人間力を、次の仕事でも最大限に活かしたいと思います」とつけ加えると良いでしょう。

送る側のスピーチ

 退職者を送る側のスピーチの組み立て方は3段階。まず、労をねぎらい、次にこれまで一緒に仕事してきた思い出を語り、最後に新たな門出を祝すという流れです。

 この中で一番大きな比重を置くべきは、2番目の「思い出」。これこそ、スピーチのメインです。できるだけ具体的な話をたっぷりと盛り込んで、退職者の涙を誘うことができればベストでしょう。「情」のスピーチということです。その会社のセクションで仕事と日常を共有してきたメンバーでなければわからないような内容を盛り込む。これが送る側のスピーチの「肝」になります。


 会社の送別会は、一般的な型は守りつつ、その型を出て情の溢れる会にしたいもの。そのためには送る側、送られる側のスピーチに、その「情」を充実させる必要があります。事前にしっかり話を組み立てて、内容のあるスピーチが出来るようになりましょう。

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