歓迎会や飲み会が終わったあとに、なにも言わないのは学生時代まで。仕事関係者の出席する歓迎会や飲み会に参加した場合には、翌日にお礼や挨拶文を送る必要があります。
本記事では、歓迎会や飲み会のあとに送る「挨拶&お礼メール」の書き方を詳しく解説します。テンプレートもご紹介しているので、ぜひメール作成時に役立ててくださいね。
- 歓迎会&飲み会後に送る「お礼メール」の5つのポイント
- お礼メールの8つの基本構成
- 歓迎会や飲み会後に送るメールのテンプレート
歓迎会・飲み会翌日に送る「お礼メール」の5つのポイント
ビジネスシーンでは、新しく入った社員との交流やチーム内での親睦を深めるために「歓迎会」や「飲み会」が頻繫に開催されます。仕事関係者との飲み会は学生時代やプライベートの飲み会のように「ただ楽しくお酒を飲めたらOK!」というわけではなく、周囲とのコミュニケーションを深める重要な意味を持っています。
歓迎会や飲み会をより有意義なものにする秘訣は、終わったあとに「お礼メール」を送ること。出席者への挨拶や幹事へのお礼を丁寧に伝える必要があるのです。
まずは、歓迎会や飲み会後に送るお礼メールのポイントについて解説。知っておくべきメール作成時のポイントやマナーを確認していきましょう。
ポイント1.スピードが重要!翌朝の午前中までにお礼メールを送る
ビジネスシーンにおいて、重要視される「行動のスピード」。歓迎会や飲み会のお礼メールを先輩や上司に送る場合にもスピード感を意識しながら、できるだけ早い段階で送るように心がけましょう。
本来は飲み会や歓迎会直後に送るのが理想的ですが、終了した時間帯や状況によっては難しい場合もあるはずです。当日中に送れなかった場合には「翌朝の午前中まで」に送るようにしてください。あまりに遅くなってしまうと、失礼な印象を与えてしまう可能性もあるので要注意です。
どうしても翌日早起きできない場合には、前日の夜中にメールを作成しておいたものを送信予約しておくのも一案ですよ。
ポイント2.出席者全員に送る
歓迎会や飲み会後にお礼メールを送る場合、漏れなく出席者全員に送るように注意しましょう。送る人と送らない人を選別してしまうと、「◯◯さんにはお礼メールがあったのに、自分には来なかった……」と不愉快に感じる人が出てくる可能性もあります。
送信後には送信し忘れている人がいないかを十分確認してくださいね。
ポイント3.ビジネスメールの構成で文面を作る
学生時代の飲み会やプライベートの会であれば「楽しかった。幹事ありがとう!」とフランクなメールで問題ありません。しかし、ビジネス上の歓迎会や飲み会のお礼メールの場合は、ビジネスメールの基本構成で送るのがベター。基本の構成を理解したうえで、適切なメールを作成しましょう。
歓迎会・飲み会後に送るお礼メールの構成
ビジネス上の歓迎会や飲み会後に送るお礼メールは、基本となる構成があります。「どんなメールを作ればいいかわからない」「上司や役員に好印象を与えられるメールを送りたい」と考えている人は、基本構成をしっかり理解しておきましょう。
- 構成1.件名(タイトル)
- 構成2.送信相手の名前(役職や氏名)
- 構成3.挨拶文
- 構成4.お礼文
- 構成5.飲み会の簡単な思い出話
- 構成6.感謝の気持ち
- 構成7.締めの言葉
- 構成8.送信者(会社名・部署名・氏名など)
感謝の言葉と、意気込みを自分の言葉で語る
仕事上の歓迎会や飲み会に参加した場合、お礼メールには今後の意気込みを盛り込みます。仕事への情熱や熱意を伝えられるので、今後困ったときや壁にぶつかったときにも相談できる関係性を作りやすいでしょう。
- ◯◯部長と同じ職場で働けることを光栄に思います。精一杯頑張りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします
- 営業スキルを磨いて、早く一人前になれるよう努力します
- いち早くチームの戦力になれるよう、精一杯努めます
また、飲み会や歓迎会を自分のために開いてもらった場合には、感謝の気持ちも丁寧に述べましょう。相手からの心遣いや配慮を感じたエピソードがあれば、簡単に紹介してもかまいません。参加者全員に同じメールを送るのではなく、それぞれに合った言葉を付け足すと好印象ですよ。
- ◯◯さん(幹事)のおかげでチームの皆様とお話できました。素敵な会を開いていただき、ありがとうございました
- 部長からのメッセージに心を打たれました。感謝を仕事でお返しできるよう、精一杯頑張ります
- 不安に感じていた~~についてアドバイスくださりありがとうございました
お礼メールだとわかる件名にする
メールの件名は本文を簡潔かつ明瞭に表すために、わかりやすく記載します。メールの内容が推測できるように「お礼」や「ご挨拶」などを盛り込むとよいでしょう。
- 昨夜のお礼
- 昨日の歓迎会のお礼
- 御礼
- ご挨拶とお礼
名刺交換をしたばかりの相手やはじめてメールを送る相手の場合には、「昨夜のお礼/◯◯部××(氏名)」といったように氏名や所属を件名に付け足すのも一案です。
ポイント4.絵文字・顔文字は使わない
20代~30代前半の若い世代に多いのが、ビジネスメールに顔文字や絵文字を使用すること。学生時代の名残やプライベートのクセで、「ありがとうございました(^^)」「すみません(>_<)」といったようについつい使用している方も多いのではないでしょうか。
原則メール内に絵文字や顔文字は使用しないのがビジネス上のルール。くだけすぎた印象を与えてしまうため、失礼だと感じる人も多いのです。どうしても親しみを込めたメールを送りたい場合には、「!」の使用をおすすめします。
ポイント5.会社で顔を合わしたときに直接お礼も伝える
いくらお礼メールや挨拶メールを送ったからといって、直接会ったときにスルーは厳禁。一度メールでお礼を伝えている場合でも、顔を合わせたときには改めてお礼を伝えるようにしましょう。
飲み会後に時間が空いてしまった場合には「ご無沙汰しております。先日の飲み会ではありがとうございました」「お久しぶりです。先日の歓迎会では大変お世話になりました」といったように、お礼の前にフレーズを付け足すとよいでしょう。
- 飲み会の翌日午前中までにメールを送る
- 参加者全員に抜かりなく送信する
- ビジネスメールの基本構成を意識したメールを作成する
- くだけた印象の絵文字や顔文字は使わない
- 直接顔を合わせたら、再度お礼を伝える
【例文】歓迎会・飲み会翌日に送るお礼メール
次は、歓迎会や飲み会後に送るお礼メールのテンプレートをご紹介します。
社員向けに一斉送信・個人への送信・上司や先輩・幹事向けの4パターンを挙げているので、ぜひ参考にしてくださいね。
社内全員にCCで送信する場合
社内全員にCCで送信する場合のお礼メールをご紹介します。
- 歓迎会でお会いしたみなさま
昨日はお忙しいところ歓迎会を開催していただき、
ありがとうございました。配属先の◯◯部の◯◯部長をはじめ、
部署のみなさまに温かく迎えていただけたことに心から感謝いたします。いち早く業務に慣れ、戦力と認めていただけるよう努めますので、
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。メールにて恐縮ですが、お礼申し上げます。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。◯◯部 山田
個人宛に送る場合
個人宛に送る場合のお礼メールをご紹介します。
- ◯◯先輩
◯◯先輩、お疲れさまです。
5月より◯◯部に配属になった山田です。昨日はお忙しいのに、
お時間を割いていただきありがとうございました。仕事の相談や◯◯部の仕事内容など、
色々なお話しをさせていただき、本当に有意義な時間でした。◯◯先輩と共通の趣味である△△のお話も、本当に楽しかったです。
まだまだ至らぬところが多い私ですが、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。◯◯部 山田
幹事に向けてお礼を送る場合
幹事に向けてお礼を送る場合のお礼メールをご紹介します。
- ◯◯さま
お疲れ様です。
昨日はお忙しい中、歓迎会の幹事として会を仕切ってくださりありがとうございました。
数週間前から準備していただいたとのこと、心より感謝を申し上げます。チームメンバー全員とお話できるよう、細やかな配慮をしていただき恐縮でございます。
◯◯さんのおかげで、非常に楽しく有意義な時間を過ごせました。今後はチームの一員として戦力になれるよう精一杯頑張ります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
先輩や上司にごちそうになった場合
先輩や上司にごちそうになった場合のお礼メールをご紹介します。
- ◯◯課長(◯◯先輩)
◯◯課長、お疲れさまです。
5月より◯◯部に配属になった山田です。昨日は美味しい料理とお酒をご馳走になり、ありがとうございました。
仕事の相談にも色々と乗っていただき、とても勉強になりました。仕事でもしっかりとお返しができるようにこれからも頑張りたいと思いますので、
今後とも宜しくお願いいたします。本来ならば直接お会いしてお礼の言葉を伝えたかったのですが、
本日は私は△△(出張など)のため在社していないため、
メールにて恐縮ですが、昨日の食事会のお礼を申し上げます。
歓迎会のあとのお礼メールで好印象を与える
- 歓迎会や飲み会のお礼メールは翌日午前中までに、参加者全員に送る
- 絵文字や顔文字は使わず、感謝の気持ちや意気込みを伝える
- お礼メールであるとわかりやすいメール件名をつける
ビジネス上の関係者との飲み会は、仕事を円滑に進めるためにも役立つもの。コミュニケーションをしっかりとって、相手と良好な関係を築いていきましょう。
お礼メールは相手に好印象を与えるために、翌日の午前中までに送るのが効果的です。本記事を参考に、送信する相手や状況に合わせたメールを作成してくださいね。
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