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中小企業が取り入れている個性的な新卒採用の戦略

ichiba hideki

2014/03/18(最終更新日:2014/03/18)


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中小企業が取り入れている個性的な新卒採用の戦略 1番目の画像
by linh.ngan
 就職活動を行っていると、多くの学生が大手と呼ばれる企業に集中してしまいます。例えばメガバンクであったり、大手商社等はその代表的な例の1つです。そうなってしまっては中小企業に人が集まらないのではと考える人が多いと思いますが、一部の中小企業はそのようなことはありません。大手には無い個性的な戦略の下、新卒採用を行い優秀な学生を集めている企業もあります。ではどのような戦略を立てて新卒採用を行っているのでしょうか。

アルバイトをしている学生にサポーターが付く制度

 飲食店を経営している企業の中には、飲食店で働いているアルバイトの学生にサポーターもしくはサポートする所があります。それがエー・ピーカンパニーです。その内容を端的に述べますと、その飲食店を経営している企業に入社する場合、担当者がマンツーマンで指導します。また、飲食店に就職したくないと言う学生の場合でも月に2回から3回、契約している就職サポートの会社の説明会を定期的に行います。

 また、もう1つ面白い方法を採用しています。それが飲食店に採用担当者をお客様として密かに招待して、その方々にチェックしていただけるようにすることです。その人たちの評価が後日、担当した学生の下にシートとしてきますので、自分のどこがいけなかったのかを再確認することができます。また、その採用担当者にこの子が就職活動で上手くいくようにと声をかけます。そのため、面接の際にも多少有利に働く可能性があります。

昔から地域に根差した中小企業の取り組み

 昔から地域に根差した企業も新卒採用のために個性的な取り組みを行っている所があります。例えば、佐賀県の有田焼を製作している中小企業がファッション業界と手を組むケースがあります。その企業がアーバンリサーチです。そのアーバンリサーチと手を組み、佐賀県の有田焼を陶器ではなくコップや茶碗にしたりと皆さんの身近な物に取り入れたのです。その事を知った学生が、有田焼に興味を持ち出し採用人数が以前であれば良くて2人程度でしたが、現在では20人以上の地元学生だけでなく他の地域からも来るようになったのです。

 また、ファッションブランドに興味を持っている学生の方々からもアプローチしてくる数が増えてきているようです。そのため、大手よりは確かに集まる人数は少ないですが、将来を担う若者が増えてきているので、良い戦略と言えるのではないでしょうか。


 最後に大手には無い、中小企業が取り入れている個性的な新卒採用の戦略として上記のようにアルバイトをしている学生にサポーターやサポートをする企業、もしくはどこかの企業と手を組む企業があります。他の中小企業もどうにかして若い人材を確保しようと躍起になっていますが、工夫を凝らさないと学生はなかなか集まって来ません。もし、学生の採用に困っている企業があれば、まずは成功している中小企業を参考にしてみると良いでしょう。

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