経営戦略を立てる際には、やはり戦略全般を統括的に見られる人がいることが重要であり、その人がいるかいないかで今後の経営戦略がどうなるのかが、大きく変わります。では、経営戦略をうまく練れる人とはいったいどういう人なのでしょう。どのような能力がある人なら経営戦略ができるのかということを提示したいと思います。
適切なコミュニケーション能力がある
もっとも基本的な能力として、経営戦略を練れる人には、基本的なコミュニケーション能力がないといけません。それは、ただ単にほかの人との連携が取れるような会話能力があるだけではありません。経営戦略を具体的に遂行し、他人にそれを納得させるための論理的な思考力やコミュニケーション力が必要です。
他人を説得するには合理的な計算や筋道の立った論理設定が重要であり、なおかつそれを他人にも分かるように説明ができなければなりません。そうでなければ、社内にも社外にも会社の経営戦略の信用は得られません。このような能力を発揮するためには、マネジメントなどについての必要な知識や能力も必要であり、経営戦略ができる人は、多くの知識と説得ができる説明能力が求められます。
緻密な目標設定ができる
次に求められる能力としては、抜け目のない計画を立てて、それを実行に移す能力が必要になります。計画に穴があれば、そこからその穴埋め作業のために多くの時間と労力を費やすことになるか、計画自体がとん挫し、事業の失敗にもなりかねません。つまり、それだけ事前の計画性を緻密に立てられることが求められます。もちろんそれが実行できるためには、経営管理に必要な計算能力、会計・財務が適切に見られる能力や、契約や経営に必要な法務の知識と実務能力が求められるでしょう。
また、現代、将来のビジネスの状況を的確に把握、分析し、ベーシックなフレームワークによる戦略を作成、実行するための知識と実務能力があって、なおかつ、目標や達成期間などの設定が緻密であることなど、ここでも多くの能力が求められます。
適切な人材の把握・配置ができる
最後に、適切な人間の配置ができることが必要です。人材の配置が適切でなければ、戦略はうまく機能しません。ですので、どのような人材であるのかを適切に見極めて、適切な場所に配置する能力が重要になります。もちろん、社内に即対応できるような適切な人材がいない場合もあるでしょう。そのような場合には、他から人材を確保することも考えられますが、できる限りこれから育ってくれる、この仕事を任せてもやっていくうちに大丈夫になるであろう人材を選別して、適切な連絡、指示をしてうまく人材をつかえる能力も重要です。このことは、経営戦略だけでなく将来の人材の育成にもつながるので、会社の将来のためにも必要な能力であると思われます。戦略がしっかり立てられる人は人を育てることについても、上手い可能性もあるのです。
以上のような能力がある人材が経営戦略のできる人に求められる能力であります。社内にこのような人材がいなくとも、出来る限りそういった人材を育てて会社に大きな財産が残せるようにしましょう。
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