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シリコンバレーで働く人たちの数の推移とその理由

Tobayashi

2014/03/12(最終更新日:2014/03/12)


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by Joi
 シリコンバレーはハイテク産業の聖地と言われています。世界的な半導体やIT産業の生産地でGoogleやYahooの本社もここにあり、以前は半導体やパソコン、ハードウエアの生産が中心でした。しかし、インターネットの登場によって次第に様々なアプリケーションのようなソフトウエア開発のほうに移行していきました。現在はウエアラブルデバイスの登場により再びハードウエア、それも新しい形のものへの関心が高まってきています。

シリコンバレーの特徴

 シリコンバレーでは働く人が500人未満の中小企業が全米では50%なのに対し、ここでは77%です。シリコンバレーでは中小企業による雇用が大きく、ベンチャー企業の創出と成長がシリコンバレーの繁栄を支えています。ベンチャー企業数は全米では4割なのに対し、カリフォルニア州だけでは7割を占め、そのほとんどがシリコンバレーに集中しています。

 もちろんシリコンバレーがはじめから順風満帆だったわけではなく、1995年のパソコンブームで半導体バブルが訪れますがすぐに下火になり、96年から98年ごろには転入より転出のほうが多くなります。ベンチャー企業への投資額も2000年がピークで減少に転じますが、2003年ごろから増加に転じ、緩やかながら回復してきています。そして再び2008年の世界的金融危機で減少に転じますが、翌年からまた回復しているのです。

シリコンバレーで働く人の推移

 投資額に合わせて、シリコンバレーで働く人も増減しています。過去にバブルや金融危機で落ち込むことがあって企業数が減り、就業者もそれに合わせて減ったとしても再び成長を取り戻す理由は人材の流動性が高いことが考えられます。企業に勤めるのではなく仕事に就いているといえるのではないでしょうか。

 シリコンバレーで働く人はIT産業に特化した知識や技術をみんな持っています。そしてシリコンバレーでは絶えず技術革新、ビジネスモデルの革新が起き新たなベンチャー企業が創出されます。

 技術の流出もまたそれほど心配されていません。技術が流出したなら新しい技術を作り出せばいいというのがシリコンバレーの姿勢です。1つのバブルが去っても廃れることなくシリコンバレーが繁栄を続ける理由のひとつは、その攻めの姿勢があります。そして長く半導体、IT産業の中心地であり続けたためにシリコンバレーには培ってきた技術とノウハウがあります。新たな技術革新もその培ってきた土台の上で発展していくものですから、土台がしっかりしているシリコンバレーは今でもIT産業の中心であり続けることができるのです。

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