組織内で急に環境が変化した際には、社員を短い時間で新しい業務や部署などに順応させなければなりません。 しかし全ての社員が順応出来るわけではないでしょう。今回は、組織環境の変化に適応出来る人材の育成方法について紹介していきます。
1.変化に順応する人材とは
まず、環境変化により発生し得る事態は以下の3つがあります。
(1)既存の組織フレームの中で対応可能なもの。
(2)環境変化に対応すること自体をミッションに負った組織を新設し、対応するもの
(3)組織全体を大きく変えなければ対応不可能なもの
どの選択をするかは組織により大きく異なりますが、どのやり方にもメリット、デメリットは発生します。
こうした変化にすぐに対応できる人間は、変化を求められた時にも動じないような信念や核などを持っている人の事を言います。 更に、変化に対応できる人は常に先を見続ける人ではなく、任された仕事に対して常に真剣に全力で取り組み、成果を積み重ねている人のことを言います。
2.環境変化に対応できる人材の組み立て
組織変更においてやはり重要なものは「慣れる」ということになります。また、変わることに対して抵抗意識が少なければ少ないほどスムーズに新しいミッションに邁進することもできることでしょう。そのため、常日頃から人事異動でジョブローテーションを行っておくことや、厳しい環境に敢えて人材を投じさせることで慣れさせるということが必要になるでしょう。
また、大きな組織変更の際には、スタッフレベルの人までの変更の経緯や新組織の意味をきちんと納得しておくということが必要になります。これは、全員が納得するような人事異動は無いためです。時には仕事を失う喪失感が生まれてしまったり、同レベルと思っていた人の選抜に対する不満感が生まれてしまったりと、納得することのできない人達もいる事でしょう。このような人達に納得してもらうことで、周囲へもマイナスの影響を与えないように工夫を加えることが必要になります。
いざという場面で急に環境に適してもらおうと、その位置に付けたとしても、全ての人材がスムーズに環境に適応出来るとは限りません。そのためにも、事前に慣れさせておくことが必要です。もしその期間も無く環境変化が訪れた場合には、一時的なものであれば、近い役職の人間がその役職に携わることで困難を乗り越える事が出来る場合もあります。しかし、どんな人にも順応出来るようにするためには日ごろからのジョブローテーションが必須になることでしょう。
以上が、組織環境の変化に適応出来る人材の育成方法です。組織の発展のために、変化していくことは必要です。しかし、全ての人がそうした変化に対応出来るわけではありません。日頃から変化に対応出来る人材を育てていきましょう。
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