ピーター・ドラッガーは組織マネジメントに必要な要素は大きくわけて5つだと言いました。目標の設定、組織すること、チームをつくること、評価すること、自らを含めて人材を育成することです。組織にはいろいろな人がいていろいろな考えがあります。いろいろな考えを持つ人たちを価値ある一つの目的に向かって進む集団にすることが組織マネジメントの役割です。そのためには、管理者は何を考えどのように行動すればいいのでしょうか?
マネジメントの目的は人の強みを活かすこと
マネジメントの最大の目的は人の強みを活かして組織で成果をあげることです。そのために冒頭の5つの要素が必要になります。自己目標を設定し、それぞれが働き甲斐のある仕事をつくり、自分の仕事の貢献度合いを測れる状態にすることで、自分も成長し、部下も成長させるのです。そのために必要なのが管理者です。組織全体から一人一人にまで5つの要素を実行させることで、メンバーも自分も成長できるのです。
5つの要素を実行する
では、5つの要素を具体的に実行するためにはどんなことに気をつければいいでしょうか?まずは目標の設定です。組織としての目標を明らかにしてから、それを基に個人の目標を設定してください。個人の目標を設定する際のポイントは、それぞれの能力を加味することです。頑張っても達成できそうにない目標はメンバーのやる気を損なうだけです。頑張れば達成できそうなところに目標を設定してください。
目標を立てたら、次は仕事を組織化します。全体の目標、個人の目標から役割分担を明確にしてチームを作ってください。個人では10しかできない仕事もチームになれば50できる場合もあります。このような相乗効果が期待できるのはチームならではです。メンバー同士がコミュニケーションしやすい環境を作って、それぞれの力を発揮しやすい環境を作ってください。
仕事がひと段落したら、必ず評価測定をしてください。全体の場で確認してもいいのですが、場合によっては個別対話も必要です。どのような点が達成できなかったのか、どうすれば達成できるようになるのかを職員と共に考えましょう。そこから次の目標を考えることが、自分も含めた人材の育成になるのです。
ドラッガーが提唱したマネジメントの5つの要素は当たり前のことのように見えますが、実行してみるとなかなかうまくいきません。マネジメントの役割をしっかり理解して、自分の環境に合ったやり方を常に研究してください。
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