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企業が多くの労力を費やしてまで新卒採用を重要視する目的

Tobayashi

2014/03/17(最終更新日:2014/03/17)


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 企業が新卒採用に力を入れる目的とは何でしょうか。即戦力を求めるなら仕事慣れした中途採用に力を入れるべきですし、新卒となれば仕事を1から教えなければいけません。ここでは、その手間と労力をあえて使ってまでも企業が新卒採用にこだわる目的をご紹介していきます。

染まっていないから教育しやすい

 企業が新卒を採用するとなると、社員教育が必要になります。実はそれこそが、あえて新卒を採用する目的のひとつなのです。仕事慣れした中途採用者の場合、自分なりのスタイルが確立されているので、新しく入った企業の文化に馴染みにくいという傾向があります。

 企業にとって組織力を高めるためにはチームワーク力を強める必要がありますが、そのためには新卒者を最初から教育して企業に合った人材に育て上げることが必要になります。それこそが、労力をかけてまで教育する目的の1つです。

リーダー候補として育てる

 先にも述べたとおり、中途採用者は自分の仕事スタイルを持ちがちなので戦力にはなりますがリーダーとなるには難しい面があります。それに対して新卒者は、最初から企業に合った人材に育てることができるために、ゆくゆくは企業を引っ張っていくリーダーとして育てることができます。

 また、どの企業にも企業文化というものがありますが、その文化を継承していくのも新卒採用された人材になります。そのために力を入れて、より将来性のある新卒者を採用しようとするのです。さらに、企業の理念も受け継がれていかなければなりません。中途採用者の場合だと自分が理想とする姿に変えてしまうケースがあるので、その点でも新卒採用者の方がきちんと受け継いでいける可能性が高いのです。

企業組織の活性化を促すため

 企業の人材が高齢化していくと、環境の変化に対応するのが難しくなるということがあります。そこで、より適応力の高い若い人材を必要とするのです。

 新卒で将来性のある人材を採用することで、これからの環境の変化にも十分適応して企業を導くことができるようなリーダー候補に育て上げる必要があるのです。企業理念を継承しつつ、時代の変化にも対応できる、そんな人材に育てることが、新卒採用に力を入れる目的のひとつとなります。

 また、新卒採用活動をしていくということは企業の世間に対するアピールにもなります。わざわざお金をかけて企業の広告をすることもなく、人材募集も兼ねることで一石二鳥というわけです。

 新卒採用には多くの時間と労力を伴いますが、それに見合ったメリットも多くあります。一番大きいのは、企業の特色を失うことなく継承していくということでありそれこそが最大の目的だとも言えるでしょう。

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