日常生活で英語を使う機会が少ない日本では、自分の英語力がどれほどのものかを測ることが難しい。
ビジネスシーンで英語を使う人の場合、仕事で求められる英語のレベルに対する指針が欲しいところだろう。
そこで今回は、英語の語彙数や英語の資格をレベル別にまとめてみた。本記事で呈する指標をもとに、自分の持つ英語力を測ってみよう。
英語圏ネイティブの人々の平均語彙数は?
そもそも英語園ネイティブの人たちの語彙数はいくつか知っているだろうか?
ビジネスに必要な語彙数を見る前に、まずネイティブの英語の語彙数からチェックしていこう。
年代別に英語の語彙数を見てみよう
「英語圏ネイティブ」とは、第1言語を英語とする人のことを指す。
幼い頃から英語を話しているネイティブの人たちが持つ世代別の語彙数を、2011年のブラジルの研究プロジェクトによる調査結果から見てみよう。
英語圏ネイティブが持つ平均語彙数
- 中学生:19,400〜19,900語
- 高校生:21,400〜22,800語
- 成人:23,800〜28,000語程度
履歴書に書ける最低レベルの英語の平均語彙数は?
英語を第1言語としない日本の英語語彙数の基準は、ネイティブに比べるともちろん少なくなる。
日本で履歴書に書ける最低ラインの英語レベルを、語彙数で考えてみよう。
履歴書に書けるレベルの英語の語彙数
日常生活で英語を必要としない人もいるが、仕事で使うとなれば履歴書に書けるくらいのレベルは必要だ。
中学校で習う英語の語彙数は約900語、高校で習うのは約2,000語といわれている。
職種によっても要求される英語のレベルは異なるが、履歴書に書けるレベルの英語の語彙数は約3,000語。
高校卒業までの単語を全部覚えたとすれば、少なくとも約3,000語の語彙があるわけだ。
つまり、高校までの英語教育をマスターしていることが履歴書に使える最低条件ということになる。
英語の語彙数を示す履歴書に書ける資格とは?
実際に3,000語の語彙数は、英語の資格でいうとどれほどのレベルになるのだろうか?
履歴書に書ける最低レベルを資格にするならば、「英検2級」あるいは「TOEICスコア600点」だ。
一般的に「英検2級は高校卒業程度」といわれるが、実は学校教育で習得する語彙に加えて語彙を習得しないと、合格ラインに達しない可能性もある。
英検2級を習得するためには、高校までに覚える3,000語と合わせて、自ら進んで語彙数を増やすことが肝心だ。
履歴書に書ける英語資格/資格合格に必要な語彙数
- 語彙数:約3,000語
- 資格:英検2級/TOEICスコア600点
英会話ができる人の平均語彙数は?
英語力が必要な職業の場合は、履歴書に書ける資格レベルよりも多くの語彙数が必要になる。
では、ビジネスシーンではどれほどの英語力を持っていれば、企業の要望を満たせるのだろうか?
平均語彙数からビジネスで求められる英語レベルを見ていこう。
ビジネスにおいて必要な英語の語彙数
ビジネスで求められる英語の平均語彙数は、約8,000〜9,000語といわれている。
この語彙数は、先に紹介したネイティブスピーカーである中学生の半分以下の語彙数だ。
しかし、成人ともなると見識の高さから物事を多角的に理解しているため、中学生の平均語彙数に劣るとも、その語彙を駆使して複雑な話題について話すことができる。
「複雑なことを、簡単な語彙に置き換えて表現できる」ということができるビジネスパーソンであれば、仕事で必要な語彙数は約8,000〜9,000語で問題はないのだ。
ビジネスレベルの語彙数を示す資格とは?
では、実際に外資系企業などに英語レベルをアピールするには、どれほどの資格を持っていればいいのだろうか?
ビジネスシーンで英語を使う場合、少なくとも「英検準1級」あるいは「TOEICスコア730点」は必要となる。
語彙数でいえば、8,000〜9,000語に当たるレベルだ。
日頃から海外の映画やドラマで語彙を意識したり、洋書を読んだりすると格段に英語の語彙数は増えるだろう。
ビジネスで通用する英語レベル/ビジネスに通用する語彙数
- 語彙数:8,000〜9,000語
- 資格:英検準1級/TOEICスコア730点
「英語がデキる」と思われるレベルの平均語彙数は?
ビジネスで通用する英語力を見てきたが、日本ではどの程度のレベルで「英語を話せる人」といえるのだろうか?
一般的な「英語を話せる人」の語彙数から紹介しよう。
「英語を話せる人」の英語の語彙数
周りから「あの人は、英語を話せる」と思われる英語レベルの平均語彙数は約10,000語だ。
ノン・ネイティブで大体10,000語ほどの語彙が頭に入っていると、ラクに英語が使えるようになる。
英語を話せる人のレベルでも、まだネイティブスピーカーの中学生にも満たない。
しかし、ビジネスで英語をいつも使っている人は、これら基本語彙のほかにそれぞれの専門語彙や時事語彙など、10,000語を超える語彙を持っていることになる。
これはあくまで「平均」であり、個人差があるということを覚えておいてほしい。
英語の語彙数が多い人の持つ資格とは?
英語を話せる人はどれほどの英語レベルなのか、語彙数だけではピンとこないかもしれない。
10,000語もの語彙数を持っていれば、「英検1級=TOEICスコア860点以上」を取得することができるのだ。
つまり、このレベルの資格を持っていれば、面接などのビジネスシーンで胸を張って英語力をアピールできることになる。
英語が話せる人の英語レベル
- 語彙数:10,000語
- 資格:英検1級/TOEICスコア860点以上
ビジネスマンに求められる英語の語彙
上述した語彙数を習得することだけでは、ビジネスシーンにおいても一般的な基礎語彙しか習得できない。
そこでさらに必要となってくるのが、自分の専門分野の語彙だ。
例えば自分が車関係の仕事をしているとして、取引先と英語でやり取りする場合は、一般的なビジネス英語だけでなく車の分野の語彙も駆使することになる。
医療関係であれば、ビジネス上では医療の専門用語が多く飛び交うことだろう。
仕事上で自分や相手(取引先など)がどんな単語をよく使うかなどを考え、それらの語彙も習得しておくとスムーズにコミュニケーションがとれるようになるのだ。
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英語の語彙数を測ってみよう
自分が持つ英語の語彙数が気になる人のために、以下に語彙数をチェックできるアプリを紹介する。
実際に測ってみよう。
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既知の語彙数をチェックしながら、どんどん語彙を増やすことができると話題になっている。
「最強の英単語学習!マジタン」を使って、単語力をあげてみよう。
出典:itunes.apple.comレベル別で英語の平均語彙数とそれに相応する英語の資格を紹介してきた。
語彙を広げていくことは、より豊かな英語表現につながっていく。あまりレベルにとらわれて考える必要はないが、毎日少しずつでも新しい語彙を覚えていくことが大切だ。
英語習得における目標設定のひとつの指針として、ネイティブの語彙数を参考にしてみてほしい。
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