経営理念だけではなく、ビジョンという言葉がより一般的になってきました。これは会社全体のみならず、所属する部や課など、もっと小さい組織の中でも活用できるものですが、意味合いが漠然としていることもあり、その重要性が充分に認識されているとはいい難い状況です。しかし、ビジョンを立てることは組織にとって大切なのです。組織がビジョンを立てることの真の重要性とはどういったところにあるのでしょうか。
そもそもビジョンとは何か
そもそも、ビジョンとは何なのでしょうか?端的に言えば、ビジョンとは「こうありたい/我々はこうあろう」という指針です。逆に「こうならなければならない/我々はこうあらなければならない」というのはミッションであり、「(そのために)これをしなければならない」というのが日々のタスクである、と言えるでしょう。
この内、組織にとってはタスクもミッションも「義務」なのです。確かに、組織にとって「義務」というのは最も重要性を持つ要素ではあります。これなしには組織、特に企業組織の存在はありえません。しかし、人は義務感だけでずっと能率的に作業を続けられるものでもないのは言うまでもありません。もっと崇高な理想を達成したいという思いや、誰かに認められたいという潜在的願望が心の中には存在するものなのです。
ビジョンを立てることで結束が高まる
そして、組織の結束とモチベーションを向上させることができるというのが、ビジョンを立てることのさらなる重要性です。ビジョンというのは、年度内の予算や会社全体の数字にとらわれず、フレキシブルに変更することができるのです。それによって、組織の結束やモチベーションを高め続けることが可能です。
単に目標数字だけであれば、それを達成してしまった後でさらに目標の数字を上乗せされたとしても、なかなか組織全体のモチベーションは上がりません。また、様々な状況から目標数字の上乗せすらできない場合もあります。
しかし、ビジョンであれば、それが達成されたとしても、いつでも新しいビジョンを立てることが可能です。あくまで「こうありたい」という指針である以上、常に視点を高く持ち続けられます。これにより、組織は常に新しい目標を一丸となって追い続けることができます。これによって組織は結束を高めることができ、「数字以上の目標に」「一丸となって結束し」進んでいくことができるのです。
以上のことを意識して、是非社内のビジョンというのを設定してみてください。仕事効率やモチベーションを上げるのに役立つと思います。
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