面接を受けているときに時間が余ってしまい、その対応に苦慮するという人は多いのではないでしょうか。緊張してしまっている面接では、なかなか臨機応変に時間のコントロールはできないもの。その場で焦ってしまい、良くない結果につながるということも十分に考えられます。時間が余るケースは、大きく分けて2つ。ここではそれぞれのケースについて説明し、その対応策を考えていきます。
自己PRなど、指定された時間が余るケース
まず、ありがちなのが、指定された時間が余ってしまうというケースです。面接の冒頭で「自己紹介を1分でお願いします」や「3分で自己PRをしてください」と面接官から求められることがよくありますが、実は面接官はその答えの内容をそれほど重視していなかったりします。チェックしているのは内容よりも、時間。社会人として必要な「時間の感覚」をどれくらい身につけているか、そこに注目しているのです。
何の準備もなしに、指定時間通りの答えをすることは不可能です。実際に試してみると、1分の自己紹介、3分の自己PRがいかに長い時間かが分かるでしょう。ぶっつけ本番で行って時間が余るのは当然です。
これらの質問は十分想定される質問なわけですから、事前にリハーサルをすると良いでしょう。ストップウォッチで計るのもいいですし、録音して後で確認するというのも効果があります。実際の面接の時は普段より早口になる傾向があるので、それも想定して、1分の自己紹介なら1分10秒から15秒程度の長さに決めて、リハーサすると面接本番でも指定された時間通りに話すことができるのではないでしょうか。
面接そのものの時間が余るケース
もう1つは、面接官の質問の数や仕方によって、面接そのものの時間が余るケースです。予定されていた面接時間は30分なのに、15分か20分で質問は終了。面接官から「何か聞きたいことや、話しておきたいことはありますか?」というように水を向けられることがあるでしょう。
面接官としては「聞きたいことは全て聞いた」と判断しているのですが、面接される側にとっては「自分に魅力を感じないから、早々に終了させようとしているのではないか?」と考えてしまいがち。中にはそういうケースもあるでしょうが、面接官が短時間で終了させるタイプだったり、あなたの答えが適切で簡潔なため、短時間で内容の濃い面接ができたということも考えられるのです。
そういう場合は余計なことを考えず、追加の自己PRをすれば良いのです。そのために、事前にアピールポイントを5つぐらい考えておいて、そのうち1つか2つは取っておきましょう。いずれにしても「他に何かありますか?」というような質問を面接の最後にされるのが通例ですから時間が余らずとも、それを最後に披露すれと良いのではないでしょうか。
以上、2つのケースに分けて面接で時間が余ってしまった時の対応方法を紹介してきました。時間が余るというのは、普段の生活の中でも、対応の難しい問題です。ただ、面接の場合は事前に準備期間があるのですから、想定の範囲を広めにとって対策を講じておくことが大事なのではないでしょうか。
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