面接では、第一印象や話し方といったテクニックを磨くことが良い結果に結びつくと思っている人は多いでしょう。それは間違ったことではありませんが、面接を受けるタイミングが結果の良し悪しを左右することもあるのです。同じ力量を持った2人の人が同じ担当者に面接を受けて、しかし1人は合格、もう1人は不合格と、結果に明暗を分けた。その理由が面接の内容ではなくタイミングだった、という例が少なくありません。
ここでは、一般的な好ましいタイミングを先に説明に、最後に「最良のタイミング」についてお話します。なお、一般的な2つのケースについては、あくまで「こういう傾向がありますよ」というアドバイスに過ぎません。実際には多くの例外もあるので、あくまで参考程度にしておいて下さい。
募集人数が少数の面接
募集人数が少数のケース、数名から10名、あるいは「若干名」という面接の場合は、なるべく遅いタイミングで面接を受けたほうが、好結果につながる傾向があります。こうした募集の場合、担当者は1人1人の応募者についてかなり細かく質問し、分析、判断しているのです。
例を挙げるとすれば、冬季オリンピックのフィギュアスケートです。中継などでは度々「演技の順番」が重要視されています。早い順番で滑る選手は、どうしても点数が低くなり、最後のほうに滑る選手の方が、高い点数が出やすい傾向にあるのです。
厳密な採点基準のあるスポーツでさえそうなのです。まして「印象」が重要な要素となる面接では、最初の人と最後の人ではアドバンテージが全く異なると考えて良いでしょう。ただし、特に募集が3名以下のような企業は、この傾向が強いと思われます。
大量募集の場合
逆に、数十名から100名単位の大量募集の場合は、「早い者勝ち」の傾向があります。これは、採用担当者の組織人としての心理を考えると分かり易いでしょう。応募人数が多いと、担当者はその中から規定の人数を採用しなければなりません。1000名の応募者の中から100名を採用するとなれば、担当者は「100名を確保しなければならない」というプレッシャーの中で仕事をするわけです。「早く規定数をクリアしたい」というのが、自然な人間心理です。このケースでは、できるだけ早いタイミングでエントリーした方が有利であると言えるでしょう。
最良のタイミング
最初にも述べましたが、いずれのケースも「例外」が多いのが現実です。ですから、この情報に頼ることなく「自分にとって最良のタイミング」を考えた方が、もっとも良い結果を生み出すことに繋がるでしょう。自分にとって最良のタイミングとは「この企業・職場でぜひ働きたい」と思える求人を見つけたとき、面接の準備が整ったとき、「働きたい」というモチベーションが高まったときです。
以上、良い結果を得るために知っておきたい面接を受けるタイミングについて紹介してきました。面接を何となく受けていたという人も多いと思います。全ての面接で意識する必要はありませんが、自分が「入りたい」と心から思える企業の求人を見つけたら「タイミング」も意識してみてはいかがでしょうか。
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