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成功のカギは自己分析!就活・転職に役立つ自己分析のやり方4選

uedazyunpei

2017/08/23(最終更新日:2017/08/23)


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 「自己分析のやり方がわからない」。そんな悩みを抱えている就活生・ビジネスパーソンに、楽しみながら自己分析を行う4つの方法を紹介したい。
 
 自己分析が持つ意義や、どんなやり方で自己分析を進めていくのかをしっかりと理解し、自分に合った仕事を見つけよう。

正しい自己分析には「目的」が必要不可欠!

自己分析をやる上で重要なのは「目的の設定」

 「みんなやってるから自分も……」といったように、明確な目的を持たずして行なう自己分析は、結果として時間の無駄になってしまう。

 「強み/弱み」「価値観」「仕事観」「興味」など、「自分の何を知るために自己分析をするのか」という細やかな目的の設定がなければ、効果的な自己分析を行なうことはできない。

 目的を明確化することが、自己分析のやり方の“基本”となることを覚えておいてほしい。

就職・転職活動での自己分析は「採用ミスマッチ」を防ぐ効果がある

 就職・転職活動における自己分析の主な目的は3つ。
  • 自分にどんな適正があるのかを知る
  • 自分が社会でどんな貢献ができるのかを知る
  • 自分の将来像を明確にする
 人生の半分もの時間を割くことになる「仕事」。

 多くの人が、本当に好きな仕事、自分に合っている仕事、自分が活躍できる仕事を選びたいと思っているはず。

 そうした望みを叶えるには、目的を明確化した上で自己分析を行い、その結果から「適職」を見つけ出すことが必要がある。

 自己分析を行なわず、自分の適正がわからないまま転職・就職をしても「この仕事、やっぱり向いてない……」と、ミスマッチを引き起こしてしまう可能性が高い。

 正しい自己分析をして、あなたが最高に活躍できるベストな会社へ進もう。

自己分析は“将来の目標”を見つけるツール!

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 就職活動を間近に控えていても、「自分はどんな仕事をしたいのか」がイメージできていない学生も少なくない。

 「どんな大人になりたいのか」「結婚はしたいのか」「子どもは欲しいか」「お金持ちになりたいか」「東京で就職したいけど、ゆくゆくは地元に帰りたいのか」。

 自己分析を行い自分自身を質問責めしていくと、将来像が徐々に明確化していくはずだ。その結果を「転職・就職における目標」に棚卸しすることこそが、転職・就職における自己分析の最大の目的なのである。

「自己分析不足」は面接の失敗原因になる

 「今までで一番頑張ってきたことはなにか」「どんな失敗をして、その失敗をどう活かしたか」「どうやって長所を仕事に活かすか」。

 面接官からの問われるこうした質問に口ごもってしまったり、一貫性のある回答ができなかったりした経験はないだろうか。

 そうした失敗の原因の多くは、“自己分析不足”だ。

 綿密な自己分析を行い明確な目標を見つけ出した人は、面接で話す内容に一貫性と説得力がある。

 正しい自己分析を通して過去の行動に意味づけ、根拠づけをすることができれば、面接で驚くほど自分の言葉をスラスラと話せるようになるだろう。

自分の長所が見つかる自己分析のやり方

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 「よし、じゃあ自己分析をするぞ!」と意気込んでも、正しいやり方がわからないまま闇雲に自分の長所や短所を考え始めるのはNGだ。

 以下では、具体的な自己分析のやり方を4つ紹介する。まだ気づけていない「本当の自分」を知るために、さまざまな自己分析を試してみよう。

自己分析のやり方①「自分史」による自己分析

 まず最初に紹介するのは、自分の人生を時系列に沿って振り返っていく「自分史だ」。

 自分の夢中になっていたもの、好きな教科、成功・失敗体験や印象的なエピソードを、小学校・中学・高校・大学と時系列に沿って書いていく。すでに社会人になっている人は、学生生活だけではなく過去の仕事まで振り返ってみるといいだろう。

自分史による自己分析は「気持ち」も記すことが重要!

 書き出す内容はとにかく細かく、そして具体的に記すのがポイント。

 出来事をただ羅列するやり方では表面的な自己分析になってしまう。当時の心情や環境などを思い出しながら記載することを心がければ、より具体的な自己分析が行えるだろう。

 自分史を書くことによって、自分が昔からやってきたことと今やっていることの繋がりが見え、そこから今の自分に根付いている価値観や強みを発見することができる。

 山田くんという就活生を例に、自分史による自己分析をしてみたい。

自分史の自己分析【小学生時代の例】 

友達の影響でサッカークラブに入団。県のジュニアユースに小学6年生のときに選抜され、サッカー漬けの日々を送る。クラスではお調子者だったが、勉強に対する姿勢は真面目で成績も良好。

自分史の自己分析【中学生時代の例】

サッカー推薦をもらって中高一貫私立のサッカー名門校に入学。1年生からレギュラーの座を獲得し、学内で目出つ存在に。勉強、遊びには目もくれず、とにかくサッカー。人生の絶頂期のような楽しい日々だった。

自分史の自己分析【高校生時代の例】

内部の高校に進学し、勉強は学内でビリから5番目。1年次からエースとして活躍するも、高2の春に全国高校選抜予選で右膝前十字靭帯を断裂。選手生命が絶たれた人生最大の挫折。サッカー部をやめ、自宅へ直帰する日々。辛かった。性格は内向的になり、自宅の本を貪り読むように。カミュの「異邦人」、石川達三の「青春の蹉跌」に感銘を受ける。

自分史の自己分析【大学時代の例】

サッカーの情熱を勉強に注ぎ、難関私大に合格。テニスサークルに入る予定が体育会サッカー部の熱い勧誘を受け、トレーナー兼アナライジングスタッフとして入部。選手の健康管理、戦術の組み立てに尽力を注いだ。チームのために熱くなれる場所を見つけることができた。部活に大学生活を捧げるあまり勉強を怠り1年留年。

 10年間サッカーに打ち込んだ山田くん。

 1つのことに集中力を持って長いスパンで取り組むことができる反面、中学からはサッカーに打ち込むあまり成績が落ち、高校ではビリから5番目。

 このことから何か2つのものを同時に取り組むことが苦手であることもわかる。サッカーを引退した後は本を読み、勉強に打ち込み難関私大に合格した。マルチタスクが苦手である反面、1つのことにのめり込む集中力は彼の強みだ。

 また、山田くんは怪我の挫折に対して前向きに捉え、自分の培った知識を活かす道を見つけることができた。チームの中心に立って進めていくこともできるが、チームに尽くす献身的な精神も持ち合わせているとアピールすることもできるだろう。

自己分析のやり方②「メモリーツリー(マインドマップ)」

  自分の長所を掘り起こす作業はさまざまな情報が浮かび上がるため、なかなか綺麗にまとまらないこともあるだろう。

 ここで紹介する「メモリーツリー」は、頭の中に漂っていた情報を整理・言語化する際に役立つ自己分析だ。

メモリーツリーを使った自己分析のやり方

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 紙の中心に「自分」を書いたら、その周りに単語を書き、関連要素を線で繋いでいく。

  子どもの頃にやっていた習い事やアルバイト、取得した資格、中高生時代の部活など、過去を振り返って作成していこう。

  書き連ねていくと点と点が繋がり、自分の強みや価値観を関連的に知ることができる。

  自分に紐付いている要素を可視化することで、自分のアピールポイントが整理しやすくなるだろう

自己分析のやり方③「エニアグラム」を用いて自分の性格を知る

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 すべての人間が9つの性格タイプに分類されるエニアグラムの性格診断。

 「性格診断の第一人者」と呼ばれる心理学者リソ氏とハドソン氏によるこの性格診断は、「正確性」の高さで心理学のみならず多くの分野で注目を集めている。

潜在的な特徴と行動を知れる自己分析ツール

 リソ氏とハドソン氏によるエニアグラム性格診断の簡易版を下記のリンクから無料で体験することができる。

 「私はこれまで、ロマンティックで創造性豊かだったか、または実際的で現実的だったか」。このような2択の問いが、全36問ある。

 簡易版ということもあり回答時間は10分程度なので、ぜひ試してみてほしい。

山田くんは努力家でエネルギッシュな「タイプ3」

 自分史の例であげた「山田くん」の場合、診断結果はタイプ3だった。

 行動力があり、努力家なエネルギーに満ち溢れたタイプ。その一方で、人からの評価に敏感になりすぎることがある。

 人からの評価について山田くんはこれまで深く考えて来たつもりはなかったが、誰かに認めてもらうことがサッカーや勉強の原動力になっていたことに気がついた。

 このように、エニアグラム性格診断テストでは、自意識の奥にある潜在的な特徴・行動を知ることができるのだ。

自己分析のやり方④みんなで楽しめる自己分析「ジョハリの窓」

 自己分析は客観的な視点に立つ必要があり、なかなか一人では進まないことも……。

 そんなときにおすすめしたいのが、友人と楽しみながら自己分析できる「ジョハリの窓」だ。

自分の性格を客観視することができる自己分析

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 ジョハリの窓は、1955年にアメリカの心理学者が発表した「対人関係における気づきのグラフモデル」である。

 自己を「開放」「盲点」「秘密」「未知」の4カテゴリに分類し、そのカテゴライズによって新たな自分を発見していくのがジョハリの窓による自己分析のやり方だ。

ジョハリの窓:各カテゴリーの分類

  • 開放の窓・・・自分も他人も知っている特徴
  • 盲点の窓・・・自分の知らない、他人から見た自分の特徴
  • 秘密の窓・・・他人の知らない、自分から見た自分の特徴
  • 未知の窓・・・自分も他人も知らない特徴

ジョハリの窓を用いた自己分析のやり方

 ジョハリの窓を試すには最低4人が必要。「頭がいい」「発想力がある」「段取り力がうまい」など、性格や行動を表すキーワードを無作為に30個程度抽出する。

 その中から自分に当てはまる選択肢を相手に選んでもらい、また自分自身も当てはまると感じる性格や行動を選ぶ。

 ワードを記入してもらった用紙を回収し、それぞれの選択肢を上の4つの窓に分類する。

 分類の仕方は、自分も他人も同じを選択肢を選んだ項目は解放の窓に。自分は選んでないが、他人が選んだ選択肢は盲目の窓に。

 自分は選んだが、他人が選ばなかった選択肢は秘密の窓に書く。最後に自分も他人も選ばなかった選択肢は未知の窓に入れよう。

 ジョハリの窓を使うことで、楽しみながら自分の性格を客観視することができる

 進め方は少し複雑だが、web上に記入していき、自動で分類してくれる無料のサービスも存在するので、ぜひ友人を誘って試してみてほしい。

【転職希望者向け】自己分析のやり方

 社会人の自己分析は新卒の自己分析のやり方と少し異なる。

 実際に社会人経験を積むことで「自分は何ができて、何ができないのか」を学生の頃よりも理解しているからだ。

 そのため、既に仕事の経験がある「転職希望者」には、自分の業務を振り返りながら自己分析を進めるやり方がおすすめだ。

①過去に自分がやった仕事をリスト化する

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 転職希望のビジネスパーソンが自己分析をする際、過去に自分が担当した仕事をリスト化すると効率よく自己分析できる。

 「求職者向けのイベントを企画した」「自社製品を飛び込みで営業した」などとリスト化してみよう。

 このリストは、自己PRを構成するときにも使うことができる大事なリストになる。

 リスト化が終わったら、それぞれの仕事をなぜうまくこなせたのか?ということも考えてみよう。

 転職者には業務を改善し結果を出す力を求められているため、過去の事実を伝えるだけでなく、「なぜそのような結果を出せたのか」を分析する必要があるのだ。

②自分の持っているスキルを書き出す

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 自分ができることや所有しているスキル、資格などを書き出してみよう。

 ビジネスの中で身についたスキルというのは、いざ挙げ出してみると意外に多いということに気づくはずだ。

 今自分にできることを洗い出すことで、「そのスキルをどう活かしていきたいか」「今足りないスキルをどうやって取得していきたいか」など、仕事における将来像が明確化していくだろう。

③学生の頃の自己分析と今の自分を比較してみる

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 多くの転職者は、就職活動の中で自己分析を経験したことがあるだろう。

 就職時に行った自己分析の結果と今の自分を比較してみるというのも、転職希望者ならではの自己分析のやり方だ。
 
 どのような経験やエピソードを経て自分が変化していったのか、また新卒の頃と一貫している点はどこかなど、過去の自分を比較対象に置くことで、より鋭い分析ができるだろう。


 本記事では、就活生におすすめの自己分析のやり方4つと、転職者向けに自己分析のコツを紹介してきた。

 ここまで述べてきたように、自己分析は根気のいる作業である。しかし、この自己分析で発見した自己こそが就職後も自分の核であり続け、自分が働く上での支えとなるのだ

 豊かなビジネスライフを送るためにも、本記事で紹介した「正しい自己分析のやり方」をぜひ実践していただきたい。

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